ボルボは、ポールスター・シアン・レーシングとして、2016年シーズンから複数年計画でWTCC(FIA世界ツーリングカー選手権)に参戦することを発表した。
ポールスターはボルボのパフォーマンスブランドで、ボルボ各車をベースとしたコンプリートカーや、エンジン性能を高めるポールスター・パフォーマンス・パッケージといったチューニング・プログラムを展開。
一方、シアン・レーシングは1996年以来、ポールスターの公式モータースポーツパートナーで、STCC(スカンジナビアン・ツーリングカー選手権)で6度のドライバータイトルと7度のチームタイトルを獲得。2013年からは3年連続でSTCCのダブルタイトルに輝いている。
今回の発表は、「空飛ぶレンガ」と呼ばれた240ターボがETC(ヨーロッパ・ツーリングカー選手権)を席巻して30年の節目の年に合わせて行なわれたものだ。
WTCCに参戦するマシンは、2台のS60 ポールスター TC1 レーシングカーで、WTCCの汎用エンジンを使わず、400psを発生する新開発の4気筒ターボエンジンを搭載。このエンジンは、ボルボ最新の「Drive-E」の最先端テクノロジーをベースにしている。
ポールスターのニールス・メーラーCOOは、「WTCCに参戦することにより、ボルボのテクノロジーをさらに前進させ、市販車へフィードバックすることも可能になる」とコメント。また、シアン・レーシングのクリスチャン・ダールCEOは、「参戦初年の2016年シーズンは学びの年となるだろうが、冬のテスト期間で十分な準備をしていきたい」と語っている。