ボルボ・カーズ本社は2025年2月10日、スウェーデン北部の人里離れたラップランドの冬のキャンプ地で、コンパクト・クロスオーバーSUVの新型EV「EX30クロスカントリー」を発表した。
ボルボ・カーズのジム・ローワンCEOは、「私たちは25年以上前に最初のクロスカントリーモデルを発売しました。この丈夫で全天候型というコンセプトは、ボルボ・ブランドの中核をなすものです。スウェーデンの冬は厳しいですが、私たちはマイナス20度という気温の中でも、外に出て素晴らしい自然を探索し、冬を最大限に楽しんでいます。だからこそ、EX30 クロスカントリーのお客様には、単にクルマとしてではなく、充実した体験をお届けしたいのです」と述べている。
小型SUVのEX30 クロスカントリーは、市街地では高いレベルの適合性を備えている。電気自動車で、航続距離427kmと十分で、テールパイプからの排出ガスはゼロ。そしてわずか26分で10%から80%への充電が可能だ。さらに、このクルマは、EX30が普段走っている環境から別の環境へとシームレスに走行でき多用途性を備えている。
例えば、悪路走破性を高めるために、標準のEX30よりも最低地上高を高めている。また、専用の大径ホイールを装備し、オプションで18インチのオールテレーン・タイヤを装着できるため、郊外でも快適なドライブが可能だ。
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EX30 クロスカントリーは、ぬかるんだ道や足首まで埋まる雪道から高速道路まで、さまざまな路面状況で優れた性能を発揮することができる。つまり日常での走行性能を第一としながらも、より多様な条件下でも性能を発揮する性能を備えている。
クルマのフロント・マスクとトランクリッドには特別なダークカラーが採用され、フロントには多くのデザイナーがインスピレーションを受けたスウェーデンの北極圏にあるケブネカイセ山脈の地形を表現したユニークな表現を取り入れている。
インテリアは、収納性、デザインのすべてをEX30から受け継ぎ、ドアには大きな収納スペースが設けられている。これはドアスピーカーを無くし、ダッシュボード上のサウンドバーに組み込んだことで実現している。
運転席と助手席の間にある中央の収納スペースは、朝のコーヒーや様々な小道具も置くことができるカップホルダーとしてスライドさせることができる。
運転席と助手席の間のフロアにも大きな収納スペースを設置。運転席と助手席の両方から簡単に出し入れできるようになっている。
リヤシートには、センタートンネルの下からスライド式で取り出せる便利な収納ボックスが用意されている。このボックスは取り外して洗うこともできるので、ゴミ箱としても使用できる。トランクリッドには、収納できる荷物の大きさを正確に把握できる便利なガイド「Will it fit?」が付いている。
ボルボの他のモデルと同様に、EX30 クロスカントリーにはGoogleが搭載されている。つまり、Googleマップをはじめ、さまざまなGoogleアプリが標準装備されている。またボルボEX30アプリを使えば、暖かい車内にすぐに乗り込めるように、大自然を探索しながらでもクルマのコンディションをあらかじめ調整・設定することができる。
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そして当然のことながら、EX30 クロスカントリーは、ボルボに期待される安全性を備えている。万が一の事故に備えてボルボの高い安全基準を適用し、予防安全システムを搭載。ブレーキとステアリングのサポート機能により、対向車や歩行者、自転車との衝突回避をサポートし、ドライバー・アラート・コントロールは、ドライバーが注意力散漫になっていたり、疲労を感じていると判断すると、注意を促すことができる。
また、「クロスカントリー・エクスペリエンス」プログラムには、さまざまなオーダーメイドの用品が用意されている。専用のアクセサリーパッケージ「クロスカントリー・エクスペリエンス」は、ロードキャリア、ルーフバスケット、18インチのオールテレーン・タイヤ、マッドフラップなどが特別価格で購入できる。
ジム・ローワンCEOは、「私たちは、多くの人たちが自然に親しむ方法を探していることを知っています。だからこそ、新しいクロスカントリー・エクスペリエンスで、これらのモデルを中心としたエコシステムを構築し、冒険を楽しむお客様をサポートしていきたいと考えています」 と語っている。
新型EX30 クロスカントリーは、まもなく日本市場でも発表され受注を開始する予定で、デリバリーは2025年の春後半からの予定
だ。