2017年12月8日、ボルボ・カー・ジャパンは、世界で初めて3点式シートベルトを標準装備した1959年(昭和34年)式「PV544」を、トヨタ博物館(愛知県長久手市)に寄贈すると発表した。
「PV544」はトヨタ博物館の本館3階の「試練の時代/社会課題への対応」をテーマとした展示エリアの中で安全性の象徴的な自動車として常設展示される。なお、寄贈式は12月15日にトヨタ博物館本館1階エントランスにて行なわれる。
ボルボ「PV544」は、戦後のボルボが自動車メーカーとしての基礎を築いたモデルPV444の発展モデルで、1946年〜1965年まで生産された同社として初の本格量産セダン。アメリカにも輸出され、市場でも高い評価を受けた。
当時として先進的なオールスチールのモノコックボディ、フロント独立サスペンション、新開発されたOHV・4気筒エンジンを搭載し、軽快な走りを実現。1950年代後半から1960年代前半にかけて、ヨーロッパラリー選手権でもラリーカーとして活躍し、2度チャンピオン・タイトルを獲得している。
また「PV544」はボルボの安全技術を象徴する代表的なモデルでもあり、1959年にボルボのエンジニア、ニルス・ボーリンにより開発された3点式シートベルトが初めて標準装備された。ボルボは、誰もがこの技術の恩恵を得られるよう特許を無償公開し、以来このシートベルトは100万人を超える人々の命を救った。
トヨタ博物館
愛知県長久手市横道41-100
見学・問合せ専用tel 0561-63-5155
http://www.toyota.co.jp/Museum/