ボルボ・カーズは2026年3月30日、吉利汽車(ジーリー自動車)との間でヨーロッパ市場におけるEV「Lynk & Co」ブランドの事業体制を再編する覚書を締結した。
最終契約の締結を前提に、ボルボ・カーズが「Lynk & Co」EV/PHEVのヨーロッパにおける独占インポーターとなり、販売およびブランド運営を担うことになる。

「Lynk & Co」(リンク・アンド・コー)は、中国の吉利グループと、その傘下のボルボの共同出資により設立された合弁会社で、先進的なEVモデルをラインアップしている。
今回の提携により、ボルボ・カーズは自社のディーラーネットワークおよびサービス体制を活用し、「Lynk & Co」の販売・アフターサービスを展開する。これにより、販売網の効率化と規模のメリットを引き出し、ボルボと「Lynl & Co」ブランドのEV/PHEVの成長を同時並行的に推進することになる。
ボルボのディーラーにとっても、取り扱い車種の拡充による販売拡大が期待され、すでにヨーロッパの一部地域では両ブランドの車両が同一店舗で販売されており、今回の新体制によりディーラー網での取り扱いが急速に拡大すると見られている。
ボルボはこれまではプレミアム志向の顧客を中心に販売してきた一方で、「Lynk & Co」はサブスクリプションモデルやデジタルネイティブ世代をターゲットとした先進的なブランド戦略を採用してきた。そのため両ブランドは顧客層が異なるため、相互補完的な関係にあると位置づけることができる。

なお、「Lynk & Co」の車両開発や認証、ヨーロッパ以外の市場における事業運営は、引き続き親会社である吉利汽車が担当する。今回の提携はあくまでヨーロッパにおける事業に焦点を当てたものだ。
今回の枠組みは、ボルボ・カーズにとって新規車種開発への追加投資を伴わずに市場規模を拡大できる戦略的施策である。「Lynk & Co」のラインアップを取り込むことで、より広範な車両セグメントをカバーし、ヨーロッパ市場でのプレゼンス強化を図ることになる。













