ボルボ・カーズは2026年3月4日、今週からこれまでで最大規模となる無線(OTA)ソフトウェアアップデートを順次開始すると発表した。このアップデートにより、より直感的な新しいユーザー・エクスペリエンスが、世界中の数100万のユーザーに提供されることになる。

このアップデートにより世界85ヵ国で約250万台のボルボ車が、「Volvo Car UX」と呼ばれる新しいユーザー・エクスペリエンスを受信することになる。センターディスプレイには、より使いやすい新レイアウトが導入され、各機能にアクセスするまでのタップ回数を減らすことで、ドライバーはより速く、簡単に、直感的な操作で車両とやりとりできるようになるのだ。
Googleビルトイン搭載のボルボ車で、かつ2020年以降に生産された車両のユーザーは、このアップグレードを無償で受けることができる。これは、定期的なソフトウェアアップデートによって、時間の経過とともに車をより良くしていくという、ボルボ・カーズの戦略に沿った取り組みのひとつだ。
ボルボ・カーズのアンダース・ベル最高技術責任者は、「今回のアップデートは、自動車業界の歴史においても最大級のOTAアップデートのひとつです。ボルボ・カーズが長年にわたり自社のソフトウエア基盤へ投資してきた成果を活かし、数100万ものお客様の毎日のクルマでの体験を向上させるものです。新しいユーザー・エクスペリエンスは、ドライバーが最もよく使う操作部分に大幅な進化をもたらし、お客様のニーズや期待に直接応えるものです」と語っている。
Android Automotive OSをベースに、複数のGoogleサービスを標準装備した新ユーザー・エクスペリエンスは、毎日の運転を快適でよりスムーズなものになる。最もよく使う機能に、これまでより少ないタップやクリックでアクセスでき、さらに素早く目的の操作をおこなえるようになっている。
新しいレイアウトでは、ナビゲーションがより分かりやすく見やすくなり、デザインもより現代的で洗練されたものへと刷新。これらの改良の多くは、実際の使用状況に基づく調査やユーザーからのフィードバックを反映したもので、言い換えれば、単純により良くなったということだ。

自動車メーカーによるインフォテインメントの更新として、これまでで最も包括的なもののひとつとなるこのアップデートにより、すべてのボルボ車が現代的で一貫したデザインの考え方に統一されている。たとえば、3年前のXC40のユーザーも、EX90のオーナーと同様に快適でスムーズな操作を行なうことができるのだ。
画面上のコンテンツが、今回の最大の変更点で、地図やメディア、電話など最もよく使うアプリや操作がホーム画面にまとめて表示されるようになった。これにより、例えばナビゲーション案内を使いながら音楽を変えたい場合でも、Googleマップの画面を離れて操作する必要がなくなっている。
さらに、状況に応じて表示内容が変わるコンテクスチュアルバーが設けられ、直近で使用したアプリも表示される。低速走行時には車外カメラのアイコンが表示され、狭い場所での取り回しをサポートすることが可能になる。
PHEVのドライバーにとっては、新しいユーザー・エクスペリエンスにより電動パワートレインをより効果的に活用しやすくなっている。ホーム画面の「ドライブモード」から、「ピュア」モードを含む各種モードに簡単にアクセスが可能に。これにより、ハイブリッド走行から電気のみの走行への切り替えがワンタップで行なえるようになり、ドライバーはより自在に車両をコントロールできるようになるのだ。
これらのアップデートとあわせて、ボルボ・カーズは、Googleビルトインを搭載しながら Pilot Assist(パイロット・アシスト)を備えていないすべてのユーザーに対し、この機能を購入して車両にダウンロードできる機会の提供も順次開始する。 (日本市場では、すでに全車標準装備)
今回のアップデートには、GoogleのAI「Gemini」による会話型AI体験を利用できるための準備も含まれている。この機能は今後、対象となる車両に順次提供される予定とされている。













