ボルボ、業界に先がけプラスチック汚染削減を支援 使い捨てプラスチック根絶を目指す

ボルボ・カーズは2018年9月21日、世界最大の環境サミットの一つであるG7海洋協力サミットに参加。ボルボはこのG7サミットに招待された唯一の自動車メーカーで、サステナビリティに関する自動車業界の先導役としての企業姿勢を明確に示している。
ボルボ プラスチック汚染削減支援
カナダ、ハリファックスで開催されるこのサミットには、各国の政府、企業、NGOが集まり、ボルボ・カーズは、G7海洋プラスチック憲章の支持および支援を行なう。ボルボは、新型車に使用するリサイクル素材の割合を大幅に増やすことを目指した「プラスチック・ビジョン」など、独自のサステナビリティ・プログラムを発表する。

ボルボ・カーズは環境への影響を最小限に抑えることを目標にして、自動車産業の中で最も意欲的なサステナビリティ・プログラムを掲げている。プラスチック汚染を減らし、より多くのリサイクル素材を自動車に使用するという取り組みは、このプログラムの重要なポイントだ。

G7海洋プラスチック憲章では、リサイクル・プラスチックの割合を高め、社会のプラスチック汚染を減らすなど、世界的な海洋プラスチック汚染問題に取り組むための具体的かつ野心的な措置を講じるよう、各国政府に求めている。ボルボ・カーズは、自動車メーカーとして初めてかつ唯一、この憲章の支持を表明している。

2018年初頭、ボルボ・カーズは2025年までに新たに発売されるボルボの新型車に使用するプラスチックの最低25%をリサイクル素材にする目標を掲げている。この目標の可能性を検証するため、ボルボ・カーズはXC60 T8 ツインエンジン(PHEV)の特別仕様を製造し、安全性や品質を犠牲にすることなくリサイクル材料を組み込むことができることを証明した。
ボルボ プラスチック汚染削減支援

最近行なわれたボルボ・オーシャンレースでも、海洋プラスチック汚染問題に取り組んでいる。この取り組みは、世界各地でボルボ・カーズの何千人もの従業員が参加して成功を収めたビーチクリーン・イベントと同様、オーシャンレースの一部として行なわれる海洋汚染調査のためのボルボ・カーズの資金援助も行なわれている。
ボルボ プラスチック汚染削減支援

また、ボルボ・カーズのオフィスや事業所でも、プラスチック汚染を減らすことに取り組んでいる。ボルボ・カーズは2019年末までに、全てのオフィスや食堂、イベントから使い捨てプラスチックを根絶することを決定した。このプログラムでは、カップ、食品容器、ナイフやフォーク、スプーンなど、年間2000万個以上の使い捨てプラスチック製品を紙、パルプ、木材などの生分解性原料を使用したより持続可能な製品に置き換えて行く。
ボルボ プラスチック汚染削減支援

ボルボ・カーズは、製品、事業のいずれにおいても、環境への影響を低減させることに幅広く取り組んでいる。2017年には、2019年以降に発売されるすべての新型車を電動化するという公約を業界に先駆けて発表。また2018年の春、ボルボ・カーズはこの戦略を後押しするため、2025年までに世界の車両販売台数の50%を電気自動車にすることを目指すと発表している。

また、ボルボ・カーズは2025年までに気候のバランスを崩さないクライメートニュートラルな製造業となることを目指している。2018年1月には、スウェーデンのシェブデにあるエンジン工場が、初めてクライメートニュートラルな施設となっている。
 
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