ボルボ・カーズは、マイクロソフトと共同でクルマを声で操作できる音声コントロールシステムを開発したことを発表した。
このシステムは、マイクロソフトのウェアラブル音声認識端末「Microsoft Band 2 (マイクロソフト・バンド2)」と、ボルボの携帯電話用アプリケーション「Volvo on Call」を介して、クルマに様々な指示を送ることができるようにするもの。さながら、主人公が人工知能を備えたクルマ「KITT」と会話をしていた、30年以上前に人気を集めたアメリカのテレビ番組「ナイトライダー」の世界だ。
今回発表されたシステムでは、ナビゲーションの設定やヒーターの始動、ドアのロック、ライトの点滅、クラクションを鳴らすなどの操作が可能となるという。
ボルボとマイクロソフトは2015年11月、「HoloLens(ホロレンズ)」テクノロジーを導入するというビジネスコラボレーションを発表。これは、世界初のアイウェア型ホログラフィックコンピュータを使用し、ユーザーがクルマの展示方法や選び方、買い方を一変させるような可能性を秘めている。
そして今回、ボルボとマイクロソフトは、次世代自動車テクノロジーの共同開発計画における第2弾として、「Microsoft Band 2」を介したリモート音声コントロール機能を提供する。
この音声コントロールとボルボのコネクティビティの新たなサービスの提供は、2016年春を予定。なお、日本導入時期は未定としている。