2014年4月2日、ボルボはどうすれば車内にいる子供の安全性を高められるのか? なぜチャイルドシートが必要なのか? 正しいチャイルド・シートの使い方は? こうした疑問に答える「チャイルド・セーフティ・マニュアル」(改訂版)の日本語版をボルボカー・ジャパンが制作し、ボルボ・オフィシャルウェブサイトにおいて、ダウンロード提供を開始したと発表した。(ダウンロード・サイトは下記)
ボルボは「体の大きさに関わらず、子供も大人と同等の安全性を確保しなければならない」との理念に基づき、車両の設計・開発段階から子供の安全を考えた設計や開発に取り組んできている。ボルボにおけるチャイルドシートの開発は1960年代に始まり、1972年には世界で初めて「後ろ向き」のチャイルドシートを発表。2000年には世界初のISO-FIX対応の後ろ向き装着チャイルドシートを発表し、2001年以降は妊婦の安全かつ快適な運転環境について特化した研究も開始している。
「子供たちは生まれる前からクルマに乗っています。従ってチャイルド・セーフティ・マニュアルは、子供のみならず、妊婦が安全に移動することについても紹介しています。チャイルド・セーフティについての有益な情報を、子どもを持つ親が簡単に入手できるようにすることは、人間を中心に据えたクルマの開発を進めるボルボにとって、ごく自然なことです。子供が巻き添えになる重大事故の多くは、知識不足によるものなのです」とボルボカー・セーフティ・センターのシニア・テクニカル・スペシャリスト、ロッタ・ヤコブソン博士は説明する。
■後ろ向きが最も安全
幼い子供は後ろ向きのチャイルドシートに座らせる事が重要であると、この冊子では説明している。後ろ向きに座ることの重要性についてヤコブソン博士は次のように説明する。「幼い子供の頭部は、体に対して大きく、また重量もあります。首の骨や筋肉が十分に発達していないため、前向きで事故にあった場合の怪我は重大なものになりがちです。そのため、少なくとも3歳までは、子供たちを後ろ向きに座らせる事を推奨しています」
■後席内蔵の子供用クッション「インテグレーテッド・チャイルド・クッション」
子供が成長し体格が大きくなり、前向きに座らせることができるようになっても、引き続き年齢に応じた安全対策を講じる必要がある。ボルボは、後席左右内蔵の高さ2段階調整式チャイルドクッション「インテグレーテッド・チャイルド・クッション」をボルボS60、V60、XC60、V70、XC70 にオプションで設定している。これにより大腿骨の上にベルトが通るように、適切にベルト位置を調整することができる。