2014年2月28日、ボルボは、ジュネーブモーターショーで、新世代コンセプトカー3部作の第3弾となる「コンセプト・エステート」を公開すると発表した。コンセプト・エステートは、先に発表された2台のコンセプトカー、「コンセプト・クーペ」、「コンセプトXCクーペ」に続いて新世代のエクステリア・デザインコンセプトを採り入れた新しい3ドアスポーツワゴンだ。近未来のボルボ・インテリアデザインの特徴となるタッチスクリーンの動作シーンも公開する予定だという。 2014ジュネーブショー
コンセプト・エステートは、機能性、頑丈さ、実用性、パフォーマンスを融合させ、ステーションワゴンの再定義を行なっている。V70、XC70の伝統を次世代モデルとして発展させる方向性を示すコンセプトモデルとされている。
コンセプト・エステートのデザインは、1970年代初頭にデビューした1800ESのデザインエッセンスを採り入れている。ボルボの象徴ともいえる1800ESのフォルムとディテールを採り入れつつ、レトロではなく新たなボルボのアイデンティティとして発展させている。
大きなバルクヘッドと前輪との距離、低いボンネット、流線型のシルエット、ガラスルーフなどが高性能でダイナミックな3ドア・スポーツワゴンであることを示している。落ち着いた感じのダークブラウンのボディカラー、明るい色彩の21インチホイールがモダンでクールであることを表現している。
コンセプト・エステートのインテリアの特徴は、シンプルさだ。1800シリーズからインスピレーションを得た2本スポーク・ステアリング、メーターパネル、操作ダイヤルなどはそのシンボルとなっている。
一方で従来のボタンや操作系をセンターコンソールに置かれた大型のタブレット端末のようなタッチスクリーンに置き換えることで、きわめてモダンなインテリアとなっている。一部の重要な機能を除き、ほとんどの操作がこのタッチスクリーンで実行でき、メーターパネルともシームレスに連携させているという。
インテリア全体はスカンジナビア・リビングをイメージしてまとめられ、本革やウールを使いながらカラフルな色使いも採用。センスの良さと居心地のよさを実現することもコンセプト・エステートの大きなテーマになっている。