ボルボ・カーズは、マイクロソフトと次世代の自動車技術を共同開発することを発表した。
両社は、マイクロソフトが開発した世界初のアイウェア型ホログラフィックコンピュータ「HoloLens(ホロレンズ)」を活用。ウェアラブル端末のHoloLensは、単なるヘッドマウントディスプレイではなく、3Dホログラムを現実空間に自由に投影できることが大きな特徴だ。
まず、このHoloLensを使い、将来のクルマの選び方や買い方を一変させるビジョンを提案。アメリカ・ワシントン州のレッドモンドにあるマイクロソフト本社でHoloLensのデモンストレーションが行なわれ、複合現実(Mixed Reality)によるバーチャルな3Dカーコンフィギュレーターが公開されている。
これにより、従来の車両が展示された販売ディーラーでなく、ポップアップストアやショッピングモールといった多くの人が集まる場所でも、あたかも目の前に実車があるような疑似体験をしながらクルマ選びが可能となる。つまり、新しい販売チャンネルの開拓が可能となるのだ。
ボルボとマイクロソフトの協力関係はこれだけに留まらず、自動車産業に関わる幅広い分野で新技術を開発していく。とくに重視しているのは自動運転テクノロジーの分野だという。
そのほか、コネクティッドカーやドライバーからデータを収集し、運転体験を向上させるために活用する方法や、安全性を向上させる予測分析を行なうなど、新たなサービスの創出も検討されていくという。