ボルボはジュネーブショーで、オールニューV40のワールドプレミアを行った。新開発のV40は、コンパクトクラスの頂点に立つ運動性能と安全性、北欧テイストのラグジュアリーさを兼ね備えたプレミアムCセグメントのハッチバックである。S.シャコビーCEOは、「人間中心のデザイン、傑出したハイテクにより生み出されたオールニューV40は競合車のメーカーに大いなる脅威を与えるだろう」と語っている。V40の登場により、プレミアムCセグメントはまた一段と競争が激化し、活気付くことは間違いない。
V40はきわめて現代的で、外見、フィーリングのいずれでもスカンジナビア風の豊かさや洗練を実感させ、ディテールにいたるまで細密な作り込みを行うことで、質感の高さが直感できる。
高い質感のインテリアの中で、インスツルメントパネルはドライバー重視の先進的なグラフィックなデザインを採用。人間工学的に熟慮され、ドライバーにとって直感的、かつシンプでな使い勝手になっている。「V40は、デザイン、安全性、ドライバーにとっての使いやすさなどすべてがこれまでの常識を破り、ユーザーが求める最新のスモールクラスのラグジュアリーカーとしてまとめ上げました」とS.ジャコビーCEOは言う。
シャシーもクラスの常識を破るハイレベルのドライビングプレジャーが実感できるように、熟成された俊敏な運動性能が与えられている。エンジンラインアップは、ボルボ初のディーゼル搭載モデルで、CO2排出量は94g/kmと優れた環境性能を誇り、トップエンドにはガソリン・ハイパワーターボの245psを発生するT5エンジンが位置する。T5エンジン搭載モデルの0-100km/h加速は6.7秒。もちろん、すべてのエンジンがスタート&ストップ、ブレーキエネルギー回生システムを備えている。
新型V40はクラス最高レベルの高い安全性能と、先進的なドライバーアシスタンスを備えていることも大きな特徴だ。完全自動ブレーキが作動する歩行者保護システムに加え、世界初の歩行者保護エアバッグをボンネットのカウル部に装備する。レーンキープ・システムは自動ステアリング機能を備え、駐車をアシストするパーキング・アシストパイロットも装備している。市街地での衝突を低減するシティセーフティは、車速がこれまでの30km/hから50km/hまでに拡大されている。
V40のボディ骨格も最新技術が採用され、骨格のほぼすべてが高張力鋼、超高張力鋼を使用し、高い強度、剛性を実現している。この点でも、Cセグメントを革新したといえる。V40はいうまでもなく、ユーロNCAPでも最高レベルを得る衝突安全ボディを備えているのだ。
この新型V40はベルギーのヘント工場で生産される。現時点で計画されている年間生産台数は9万台で、生産開始は5月から開始され、約85%はヨーロッパでの販売となるということだ。