ポルシェは2016年9月29日、パリモーターショーで新型パナメーラのプラグイン ハイブリッドモデル「パナメーラ 4 E-ハイブリッド」と、世界中で最も市販台数の多いレーシングカーである「911 GT3 Cup」のワールドプレミアを行なった。
パナメーラ 4 E-ハイブリッドは、進化したセルによって容量が大きくなったリチウムイオンバッテリーを搭載しているのが特徴で、電気モーターのみでの走行可能距離は50km(新欧州ドライビングサイクル:NEDC)。これは先代モデルと比較しても大幅な増加でとなっている。
またNEDCによる燃料消費量は2.5L/100km、プラグイン ハイブリッドモデルの効率性の目安となる電力使用量も15.9kWh/100kmという高効率ぶりを見せ、CO2排出量も56g/kmに収めている。
パナメーラ 4 E-ハイブリッドはエコとクリーンの性能に話題が集中しがちだが、ラグジュアリーサルーンにおける真のスポーツカーという立ち位置も見逃せない部分だ。最高速度が278km/hに到達することもその一面だが、システム全体で700Nmにも達する最大トルクはのおかげで、この4WDの4ドアハイブリッドスポーツカーが0-100km/h加速に要する時間は、僅か4.6秒でしかない。
918スパイダーのそれをベースにしたといわれるハイブリッドストラテジーは、これまでのラグジュアリーサルーンには無いものとなっている。136ps(100kW)/400Nm を誇る電気モーターは、918スパイダーと同様に、ドライバーがアクセルペダルを踏んだ瞬間からパワーを生み出すよう制御されている。
さらにこの電気モーターは330ps/450Nmを発生する2.9L V6ツインターボエンジンの補助も行なうため、両者がフルに性能を発揮した際のシステム最高出力は462psに達し、まさに印象的ともいえる強力な加速を見せてくれるわけだ。
■911GT3のCUPカーも初お披露目
同じくパリにて初披露された新型911 GT3 Cupは、世界中でポルシェが主催するワンメイクシリーズ用競技車両として、ポルシェ モータースポーツにより開発された次世代のGTレーシングカーだ。
車重僅か1,200kgのシングルシーターは吸気側および排気側の可変カムシャフトコントロールを備えた4.0L水平対向エンジンを搭載。最高出力は485psに達する。フロントとリヤに加えられた新たなエアロダイナミクスはトラクションの増加とラップタイムの短縮に寄与する。
911 GT3 Cupの生産がスタートしたのは1998年。このシュトゥットガルト生まれのポルシェ ワンメイク用レーシングカーは、これまでにタイプ996、997、991の合計で3,032台が生産されている。
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