【ポルシェ】新型911に乗ってきた!これってふるさと納税の返礼品ですって

最新のポルシェ911 GTS T-Hybridをポルシェ・エクペリエンス・センター(PEC)で乗ってきました!

こんにちわ、FMヨコハマ「ザ・モーターウィークリー」のDJ&モータージャーナリストの高橋アキラです。今回は911を全開で踏める体験をしてきたのでお伝えします。と言ってもタイムアタックではありません。リスナーや読者の誰もが体験できるんですよ〜コレ

場所は、千葉県木更津市にある「ポルシェ・エキスペリエンス・センター」

敷地面積は43ha。東京ドーム9個分の広さで、ハンドリングトラック2.1kmの中に5つのテストフィールドがあります。この施設は、ショールームでもなく、サーキットでもなく、そして会員制でもない開かれた施設なんです。

ポルシェオーナーであればどなたでも利用でき、ポルシェを持っていない人は施設のプログラムに申し込むことでポルシェを走らせることができます。開業5年目になりますが、この活動は公益のために私財を投資した個人、団体、企業に内閣府から送られる紺綬褒章を受賞しています。

ポルシェジャパンの黒岩部長さんがその賞状を見せてくれました。さらにPECは地域活性化のために、地元の木更津市のふるさと納税の返礼品にもなっており、日本自動車会議所が「クルマ・社会・パートナーシップ大賞」のうち、2023年に地域・コミュニティ活性化賞を、2024年はSDG’s貢献賞を唯一の2年連続授賞しています。それほど市民に寄り添っている施設というわけです。

プログラムはたくさんあるので、こちらのHPを見てください。基本90分コースで、座学付きの4時間コースなんていうのもあります。こちらのプログラムも千葉県木更津市のふるさと納税返礼品ですね。プログラムのふるさと納税はたくさん種類があるので、HPでチェック!
PEC:https://porsche-experiencecenter-tokyo.jp/

もう少し施設の内容を説明するとサーキットを模したハンドリングトラックにはラグナ・セカのコークスクリューや鈴鹿のS字コーナー、そしてニュルブルクリンクのカルーセルを再現しています。

鈴鹿のS字をイメージし、逆バンクもあります

そしてローフリクションコースは、コンクリートを磨いて低ミューになってます。車両のスリップや視線移動、ラインどり、スロットルの開け方などのトレーニングになりますね。

ダイナミック・ハンドリングコースは、1速からのフル加速からのフルブレーキング、パイロンスラロームなどを体験でき、ウォームアップ的に利用しているのだとか。

今回は利用していませんが、オフロードコースもあります。

さて、これらの施設で体験したのが最新の911で992型2(後期型)で、ハイブリッドを搭載した911GTS T-Hybridです。

911型は1965年にデビューして、この992型は8世代目。1974年に初めてターボを搭載し、2004年に可変ジオメトリーターボのVTGを搭載、2015年にはすべての911にターボが搭載され、そして2024年に初めてハイブリッドが搭載されました。

エンジンはハイブリッド搭載のために3.0Lから3.6Lの水平対向6気筒のシングルターボに。そのタービンがモーターで過給され、PDKにもモータを内蔵しているハイブリッド。ただし、EV走行はなし。すべてエンジンで走ります。

ターボの過給は排気ガスではなくモータで過給するから、オーバーシュートすることなくウエストゲートは不要に。400Vシステムは過給と回生に使われるというレースカーからのフィードバックがそのまま搭載されてます。

リヤシートはなし。潔く2シーターの911GTS。そして後輪操舵を標準装備したピュアマシンです。

0-100km/hは3秒を切る俊足で、これまでのモデルに対し2.5秒後には7m先行するというダッシュ力を持っています。ニュルのタイムアタックでは7分16秒934をマークし8.7秒短縮しました。

GTS T-Hybridにはノーマルとスポーツ、そしてスポーツ+のモードがありますが、それぞれモーターの出力はノーマルが約+20kW、スポーツが約7kW、スポーツ+になると約1kWの出力になるのですが、つまり、ノーマルがもっともモータ出力が大きいことになり、スポーツ+になるとほぼエンジンになります。モータはターボの過給レスポンス上げているわけで、ノーマルがもっともターボラグない。だから俊足なのはノーマルということになります。面白い。

施設ではPSM(ポルシェ・スタビリティ・マネージメント)の賢さも体験できますし、OFFにして素の状態のスタビリティも試すことができます。

その結果、いかにPSMが賢く安全であり、楽しく操舵できているかを深く理解することになり、ポルシェの凄さも実感するわけです。

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