ポルシェジャパンは2020年7月16日、タイプ992の新型「911ターボ」、「911ターボ カブリオレ」の予約受注を開始しました。
モデル概要
45年の歴史を持ち、高性能スポーツカーのベンチマークといえる911ターボは最新の世代へと生まれ変わりました。今回登場する新型ターボモデルは911ターボSに続き、よりパワフルに、速く、個性的になった新世代のモデルとなっています。
搭載される3745ccの水平対向6気筒ターボ エンジンは先代モデルを40ps上回る580psを発生。電子制御バイパスバルブ付きシンメトリカルVTGターボチャージャー、最適化されたインタークーラー、ピエゾインジェクターなど最新のシステムを採用し、応答性、パフォーマンス、トルク特性、吹け上がりが向上しています。
0-100km/h加速タイムは3秒を切る2.8秒で、先代モデルより0.2秒速くなっています。
この新開発エンジンにはオーバーブースト時間の制限がなく、+40Nmの750Nmという大トルクにより、いかなるシーンでも余裕がある全開加速をもたらします。つまり新型911ターボの加速、出力、トルクは、先代モデルの911ターボSに匹敵するレベルになっているのです。
トランスミッションは911ターボ専用設定の8速PDKで伝達され、最高速度は320km/hに達します。
豊富なオプション
スポーツパッケージ、ライトウェイト デザインパッケージ、スポーツサスペンション、スポーツエグゾーストシステムなどのオプションは、911ターボに初めて設定されることになりました。
クーペ用のライトウェイト デザインパッケージは、車両重量を30kg軽量化。そのため軽量フルバケットシート、リヤシートの廃止、遮音材の削減を行なっています。
スポーツパッケージは、911ターボ スポーツデザインパッケージに加え、ブラックカラーとカーボン材の追加と、エクスクルーシブ デザインテールライトを装備します。
ボディ、シャシーはさらにワイドになり、ボディ全幅は1840mm(フロント幅)、1900mm(リヤ幅)に拡大されています。フロントアクスルは、42mm拡大されたフロントトレッドと新しい255/35R20タイヤによって、一段と正確な操舵が実現しています。
4輪をアクティブ制御するPTMが、フロントホイールにより多くのパワーを伝達できるようになる一方で、10mm拡大されたリヤトレッドとフロントより1インチ大径の315/30R21タイヤによって、アクティブ操舵されるリヤアクスルのトラクションが増強されています。
ブレーキシステムも改良され、標準装備されるレッド塗装の固定式キャリパーを備えています。フロントのねずみ鋳鉄製ブレーキディスクは、直径が408mm(先代モデルより28mm増)、厚さが36mm(同2mm増)になっています。リヤは厚さ30mm、直径380mmのブレーキディスクを備えます。
なおオプションでフロントの10ピストン固定キャリパー付きPCCBセラミック ブレーキシステムはさらに高いブレーキ性能を実現します。
標準装備のPASMシャシーは、スポーツ ドライビングから快適性重視まで幅広く対応できます。一方、より硬く、車高が10mm低くなる電子制御のPASMスポーツサスペンションは、さらなる俊敏性をもたらし、サーキットで使用する場合などの高速安定性も高められています。オプションのPDCC油圧アクティブ制御ロール抑制システムを装備すればさらに運動性能と安定性を高めることができます。
エクステリアとインテリア
エクステリアは、電子制御の冷却用エアフラップ、大型化されたアクティブ フロントスポイラー、大型化された可変リヤスポイラーを備えています。911ターボの大きな特徴であるリヤサイドパネルのエアインテークは、以前は冷却用空気の吸入口でしたが、エンジン吸気用となり、インタークーラーは、エンジンフード下に配置されています。
インテリアの基本要素は、ポルシェ アドバンストコックピットとダイレクトタッチコントロールを装備した911カレラのインテリアと同等になっています。
PCMのセンタースクリーンは10.9インチです。極めて高品質の豊富な装備リストには、14way電動スポーツシート、スポーツクロノパッケージ、シフトパドル、マルチファンクション/モードスイッチ付きGTスポーツステアリングホイール、パワフルなボーズ サラウンドサウンドシステムが含まれています。
さらにアダプティブクルーズコントロール、レーンキープアシスト、ナイトビジョンアシスト、ブルムスター ハイエンドサラウンドサウンドシステムなどを含む多数のオプションが用意されています。
また日本仕様の911ターボ、911ターボカブリオレには、サラウンドビュー付パークアシスト、コンフォートアクセス、電動格納ドアミラー、ヒートシーター(フロント)を標準装備しています。