ポルシェ 自然吸気最強エンジン「911 GT3 RS」が世界初公開 ジュネーブモーターショー2018

ジュネーブモーターショー2018

ポルシェのモータースポーツ部門は2018年2月21日、ヴァイザッハ生まれの最新モデルとして、モータースポーツ向けのシャシーを採用し、最高出力383kW(520PS)の4リッター高回転自然吸気エンジンを搭載した、911 GT3 RSをジュネーブモーターショーで発表すると発表した。

ポルシェ 911GT3RS

この新しいハイパフォーマンススポーツカーは、911 GT3をベースとして、さらに改良を重ねたもの。最大限のダイナミクスと精度が得られるようにリファインされた、リアアクスルステアリングを含むランニングギアのセットアップと、性能が向上したエンジンが組み合わされている。

911 GT3 RSの0-100km/h加速は3.2秒。最高速度は312km/hに達する。ポルシェは、911 GT3と911 GT2 RSに続き、公道仕様の3台目のGTスポーツカーを、1年以内に発売することになったわけだ。

ポルシェ 911GT3RS 走行風景

この車でまず目を惹かれるのは、ボディのエアロダイナミクスとレーシング仕様のインテリアだ。ワイドなボディワークに、クラシックな固定式リアスポイラーを組み合わせた外観は、フロントマスクにGT3の面影を残しつつも、GT2 RSに似た迫力あるフォルムを作り上げている。

ポルシェ 911GT3RS コックピット

外観と同様に内装もレーシングカー然としている。シートはカーボン製フルバケットが装着され、しっかりとしたサイドサポートを提供。ドアパネルも、収納ネットとオープニングループ付きの軽量のものが採用される。また遮音材は縮小され、新しい軽量リアリッドも装備する。

ポルシェ 911GT3RS リヤスタイル

4Lの6気筒自然吸気エンジンの最高出力は、先代モデルや911 GT3のエンジンよりも15kW(20PS)アップした520PS。回転域は最高9,000rpmに達する、純粋なスポーツエンジンとなっている。またトランスミッションは、特別にチューニングされた7速PDKが組み合わされる。

シャシー周りにも、モーターポーツテクノロジーがふんだんに盛り込まれた。全てのアームのボールジョイントがより高い精度のものとされたほか、フロントの20インチ軽量ホイールと新開発の265/35スポーツタイヤが俊敏性とステアリングの挙動を高め、リアの21インチホイールと325/30タイヤがトラクションを向上させている。

ポルシェ 911GT3RS インテリア

全ての現行のGTスポーツカーと同様、911 GT3 RSでも無償オプションとしてクラブスポーツパッケージが用意される。このパッケージには、ロールオーバーバー、手動式の消火器、バッテリー切断スイッチ用アダプター、6点式シートベルトが含まれ、スポーティなドライビングエクスペリエンスをもたらしてくれる。

とくに野心的なドライバーのためには、さらなる軽量化のためのヴァイザッハパッケージがオプションで設定される。このパッケージでは、シャシー、インテリア、エクステリアに対するカーボン部品の追加と、オプションのマグネシウムホイールを用意。このパッケージを装着した最軽量の構成では、911 GT3 RSの重量は1,430kgまで低減されることになる。

現状では日本国内での販売時期や価格は発表されていないが、自然吸気のポルシェを最高のパフォーマンスで楽しみたい人にとっては、デリバリーが待ち遠しい一台となりそうだ。

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COTY
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