【ジュネーブモーターショー2014・ポルシェ】LMP1マシン「919ハイブリッド」がついに正式デビュー

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ついに公式デビューを果たすLMP1マシン「919ハイブリッド」

2014年2月28日、ポルシェAGは、3月4日から開催されるジュネーブモーターショーにおいてモータースポーツへの本格回帰を強くアピールするため、WECシリーズにワークス参戦するポルシェ919ハイブリッドのワールドプレミアを行なうと発表した。 2014ジュネーブショー  2014WEC

正式にベールを脱ぐ919ハイブリッドは、ポルシェが2014年のスポーツカー世界耐久選手権(WEC)に参戦するために準備した新鋭モデルで、中でもル・マン24時間レースが今シーズンのハイライトになる。

911 RSR - 919 Hybrid

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WECの新しいレギュレーションである効率性を追求したLMP1マシン「919ハイブリッド」は、最新のレーシング・ハイブリッドシステムを搭載している。919ハイブリッドは今後の市販モデルに採用される技術のための研究手段であると位置付けられている。

919ハイブリッドは卓越した効率性は、バランスに優れた総合コンセプトによって得られたという。エンジン、エネルギー回生システム、さらにシャシーと駆動系、エアロダイナミクス、さらにドライバーのエルゴノミクスに至るまで、高度なテクノロジーを採用した個々のコンポーネントの積み重ねにより抜群に効率的なユニットを形成。エンジンは、コンパクトなV型4気筒ガソリンエンジンで、これはフレームにリジッド結合され、フレームの一部としての機能も果たす。排気量2.0Lのエンジンはまさにダウンサイジングの最先端を行く小型・軽量ユニットで、直噴、シングルターボチャージャーを備え、最高回転数は9000rpmで、約500psの最高出力を発揮するという。

このプロトタイプマシンには、2種類のエネルギー回生システムが搭載されている。特に注目すべきは、排気ガスの流速でジェネレーターを駆動し排気ガスの熱エネルギーを回収するという画期的なシステムだ。もうひとつのシステムは、918スパイダーですでに使用されているものだ。フロントアクスルのジェネレーターが、ブレーキング時に発生する運動エネルギーを電気エネルギーに変換。この電気エネルギーは、A123社製の高性能リチウムイオンバッテリーに蓄積され、ドライバーが必要とするときに電気モーターでフロントアクスルを駆動する。このため919ハイブリッドは、モーターブースト時には4WDで走行する。

なおこの919ハイブリッドのボディには、「DMG MORI」のロゴが見えるが、日本の名古屋市にある精密工作機メーカーのDMG森精機でWEC2014年のポルシェチームの公式パートナーとなっている。またドイツの大手サプライヤーであるシェフラー社も公式パートナーになっている。

なおこの革新的なプロトタイプとともに、WECのGTカテゴリーに出場する予定のポルシェ911 RSRも発表された。

Joerg Bergmeister, Porsche 911 RSR, Porsche AG Team Manthey
WECのGTカテゴリーに参戦する「911RSR」

ポルシェはジュネーブショーでこの他に、マカンS ディーゼルを初披露し、また911タルガのヨーロッパプレミアも行なう。なおポルシェのプレスカンファレンスの様子は2014年3月4日にポルシェ公式サイトで中継される。

 

ポルシェ公式サイト

COTY
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