【ポルシェ IAA】「918スパイダー」「911ターボ」デビュー フランクフルトモーターショー2013

887psを発生するプラグインハイブリッドを採用した「918スパイダー」

2013年9月3日、ポルシェAGは9月10日から開催されるフランクフルトモーターショーで、これまでコンセプトカーとされてきた「918スパイダー」が、ついにワールドプレミアを迎えると発表した。

918スパイダーのコンポーネンツ・レイアウト
すでに918スパイダーの生産が開始されている
1基ずつ組み立てられるエンジン

 

 

プラグインハイブリッドシステムを搭載したスーパースポーツカー、「918スパイダー」は、新しい時代のスーパースポーツカーの先駆者とされる。日常で使用できるように設計されたスーパースポーツカーが、これほど圧倒的でダイナミックなパフォーマンスと、コンパクトカー並みの燃費との組み合わせを実現したことはかつてないからだ。新たな技術的ベンチマークを打ち立てる「918スパイダー」は、50年前に911がフランクフルトモーターショーで披露されたときと同様に、世界中の多くの目を引き付ける存在となるはずだ。またポルシェは、911の50周年を記念し特別限定モデル「911 50thアニバーサリーエディション」も公開する。この記念モデルとともに新型911ターボ、パナメーラS E-Hybridも初めて公開される。

今年のジュネーブショーでコンセプトカーとして出展された918スパイダー

「918スパイダー」は、開発当初からハイパフォーマンス・ハイブリッドカーとして設計され、スーパースポーツカーと称するにふさわしい最高出力887psという驚くべきパフォーマンスと、ほとんど音を発しない静かな走りが可能な電気自動車という、前例のない組み合わせを実現している。「918スパイダー」は0-100 km/hが2.8秒で、しかも平均燃費は3.0~3.3L/100 kmに抑えられている。「918スパイダー」については既報の通り。

またフランクフルトショーでは、スポーツカーの象徴である911の50周年を祝う特別限定モデル「911 50thアニバーサリーエディション」も初公開される。このモデルの詳細は、既報の通りだ。

フランクフルトでワールドプレミアされる911ターボS

新型「911ターボ」は最小限の燃費と最大限のドライビングダイナミクスを実現することをテーマに開発された。なお最初の911ターボのプロトタイプは1973年のフランクフルトモーターショーで展示されたことから、この誕生40周年に合わせ、ポルシェは新世代911ターボ/ターボSを世に送ることにした。

911モデルシリーズのダイナミックなパフォーマンスの頂点に位置するのが911ターボだ。新開発された4WDシステムをはじめ、アクティブリヤアクスルステア、アダプティブエアロダイナミクス、フルLEDヘッドライト、そしてツインターボチャージャー搭載の560psの水平対向6気筒エンジンなどは、日常で使用する車とレーシングカーの両方にとって技術的ベンチマークとなる。

911ターボに初めて装備されるロールをアクティブ制御によって相殺するポルシェ・ダイナミックシャシー・コントロールシステム(PDCC)も、ダイナミックなパフォーマンスを向上させる役割を担う。このシステムは、ダイナミックエンジンマウント付スポーツクロノパッケージやセラミックブレーキのPCCBと同様、911ターボSには標準装備、911ターボにはオプションで設定される。新型911ターボSによるニュルブルクリンク北コースのラップタイムは、標準装備のプロダクションタイヤを使用した状態で7分27秒にまで短縮されているという。

 

ポルシェAG公式サイト

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