ポルシェジャパンは、フェイスリフトを受け2021年モデルとなった「パナメーラ」の受注を開始しました。
パナメーラはスポーツカーの走りとラグジュアリーサルーンの快適性の両立を目指した4ドアモデルで、2代目となる現行型は2017年にデビューしています。
パナメーラ ターボS
パナメーラ ターボSの、新たな専用のフロントは、大型のサイドエアインテークとボディカラー同色の新開発のエレメントを備え、このエレメントが水平につながることで車両がいっそうワイドに見えます。
フロントのライトモジュールは従来よりも大幅に離して配置され、変更が加えられたリヤのライトは、輪郭が調整されたラゲッジコンパートメントリッド上をシームレスに横断し、左右の新開発のLEDテールライトと流れるように連続したデザインとなっています。
この新しいパナメーラ ターボSは、ニュルブルクリンク北コースで圧倒的なパフォーマンスを実証しました。テストドライバーのラルス・ケルンは、この苛酷な20.832kmのコースで7分29秒81を記録しています。これは「エグゼクティブカー」クラスの公式記録としては新記録です。
最高出力630ps、最大トルク820NmのターボSは、先代の内燃エンジンのみを搭載したフラッグシップモデル、パナメーラ ターボよりも出力が580psアップし、トルクは50Nm増大しています。
スポーツ+モードでは、0-100km/h加速はわずか3.1秒、最高速は315km/hです。ヴァイザッハで開発され、ツッフェンハウゼン工場で生産される4.0L V8ツインターボエンジンは徹底的に見直しが加えられてパフォーマンスが向上しています。
巨大なパワーを制御しながら路面に伝え、コーナリング性能を最大化できるよう、3チャンバー式エアサスペンション、ポルシェアクティブサスペンションマネージメントシステム(PASM)、ポルシェトルクベクトリングプラス(PTVプラス)を含むロール抑制システムであるポルシェダイナミックシャシーコントロールスポーツ(PDCCスポーツ)が専用にカスタマイズされ、最適化されています。
パナメーラGTS
GTSモデルは、濃色エクスクルーシブデザインのテールライトクラスターを標準装備。ホイールのラインナップには3種類の新しい20および21インチホイールが追加され、合計10種類のデザインが用意されています。
インテリアでは、ポルシェコミュニケーションマネージメントシステム(PCM)に新しいデジタル機能やサービスが追加されています。改良されたオンラインボイスコントロールであるボイス パイロット、Apple CarPlayの接続など、多くのコネクトサービスが組み込まれています。
また、パナメーラにはナイトビジョンアシストやPDLSプラスを含むLEDマトリックスヘッドライト、ヘッドアップディスプレイなど多様なアシストシステムがオプション設定されています。
なお日本仕様では他マーケットにおいてはオプションとなるレーンキーピングアシスト、アダプティブクルーズコントロール、レーンチェンジアシスト、サラウンドビューを含むパークアシストが標準装備となっています。
パナメーラGTSのV8ツインターボエンジンは、先代モデルよりも20psアップし、480psで最大トルクは620Nmを発生。エンジン出力は、エンジン最高回転数付近まで上昇する特性となっています。
したがって、出力の発生は、自然吸気エンジンを搭載した従来のスポーツカーと同じような特性です。左右非対称のリヤサイレンサーを装備した新しい標準装備のスポーツエグゾーストシステムにより、伝統的なV8サウンドの特性は以前にもまして印象的になっています。
パナメーラ/パナメーラS
パナメーラとパナメーラ4は、高評価を得ている2.9L V6ツインターボエンジンが搭載されています。最高出力330ps、最大トルクは450Nmに変更はありません。
シャシーと制御システムは、スポーツ性と快適性をより高めるため見直しを受けています。たとえば、ポルシェアクティブサスペンション マネージメントシステム(PASM)の最適化により快適性が大幅に向上し、電子制御式のロール抑制システムであるポルシェダイナミックシャシーコントロールスポーツ(PDCCスポーツ)によってボディの安定性が向上。また、新たな新世代のステアリングコントロールとタイヤが装備されています。
パナメーラ 4S E-ハイブリッド
プラグインハイブリッドのラインナップに新たにパナメーラ 4S E-ハイブリッドが追加されました。
デザインでは、従来はオプションだったスポーツデザイン・フロントエンドが標準装備となり、印象的なエアインテークグリル、大型のサイドの冷却用開口部、シングルバーのフロントライトモジュールが装備されています。
最高出力440psの2.9L・V6ツインターボエンジンと8速デュアルクラッチトランスミッションのPDKに組み込まれた136psの電気モーターの組み合わせにより、システム最高出力は560ps、システム最大トルクは750Nmに達しています。
性能も圧倒的で、標準装備のスポーツクロノパッケージと組み合わさることで、0-100km/h発進加速は3.7秒、最高速度は298km/hです。
バッテリーセルの最適化により、総容量は従来のハイブリッドモデルの14.1kWhから17.9kWhへと拡大。また走行モードを最適化したことで、エネルギーの使用効率がさらに改善されています。4S E-ハイブリッドのバッテリーの電力のみによる航続距離は、WLTPシティモードで最大54km(NEDCでは最大64km)です。