【ポルシェ】ターボもある 新型「カイエン・エレクトリック」予約受注開始 [公式動画有]

ポルシェジャパンは2025年11月20日、EVの新型SUV「カイエン・エレクトリック」、「カイエン・ターボ・エレクトリック」を国内に導入し予約受注を開始した。

EVの「カイエン・エレクトリック」と「カイエン・ターボ・エレクトリック」は、2002年に登場した初代モデルから数えて4代目となる。また、カイエン・シリーズとしては内燃エンジン車、PHEV、そして今回のEVモデルというラインアップとなる。

ボディサイズはエンジン車よりも55mm長く、全長4985mm、全幅1980mm、全高1674mm、ホ
イールベーは3023mmとなっている。ホイールベースは内燃エンジン・モデルより13cm近く伸びたことで後席の足元スペースがこれまで以上に広くなり、後席の乗員も快適に過ごすことができる。リヤシートは電動調整式が標準装備され、ラゲッジ容量は781~1588Lで、さらに90Lのフロントラゲッジスペースを備えている。

「カイエン・エレクトリック」、「カイエン・ターボ・エレクトリック」は4WDで、電子制御ポルシェトラクションマネジメント(ePTM)が装備されている。「カイエン・ターボ・エレクトリック」の0-100km/h加速タイムは2.5秒、0-200km/h加速タイムは7.4秒、最高速度は260km/hに達する。

このパワフルな電動パフォーマンスは、ローンチコントロールを作動させると最高出力850kW(1156ps)、最大トルク1500Nmを発生する。ターボモデルはモータースポーツに由来する技術により、リヤアクスルの電気モーターを直接オイル冷却することで、より高い連続出力と効率を確保。通常走行モードでは、最高出力630kW(857ps)に達する。プッシュ・トゥ・パス機能により、ボタンを押すだけで130kW(176ps)を10秒間追加で作動させることができる。

カイエン・エレクトリックのエントリーモデルは、通常作動時に最高出力300kW(408ps)、ローンチコントロールを使用すると最高出力325kW(442ps)、最大トルク835Nmを発生し、0-100km/h加速タイムは4.8秒、最高速度は230km/h。

新しいカイエンのエネルギー回生は、フォーミュラEと同レベルの最大600kWの回生出力を達成している。日常生活ではすべてのブレーキ操作の約97%を回生ブレーキだけで処理できるので、機械式摩擦ブレーキの介入はほとんどない。しかしカイエン・ターボ・エレクトリックには、ポルシェセラミックコンポジットブレーキ(PCCB)もオプションで用意されている。

バッテリーは、両面冷却による最適な熱管理が行なわれる新開発の113kWhを搭載。その結果、航続距離(複合WLTP)はカイエン・エレクトリックで最大642km、カイエン・ターボ・エレクトリックで最大623kmとなっている。

800V技術により最高390kWの急速直流充電が可能。SoC(充電状態)は16分以内に10%から80%まで増加させることが可能で、10分以内に「カイエン・エレクトリック」は325km、「カイエン・ターボ・エレクトリック」は315kmの航続距離のエネルギーを追加することができる。またヨーロッパ仕様ではワイヤレス充電機能もオプション設定され、最大11kW充電も可能になっている。

シャシーではポルシェアクティブ・サスペンションマネジメント(PASM)を備えたアダプティブエアサスペンションが両モデルに標準装備されている。ターボモデルには、ポルシェトルクベクトリングプラス(PTVプラス)LSDも装備される。

両モデルとも、後輪を最大5度操舵するリアアクスル・ステアリングもオプション設定され、さらに、ポルシェアクティブライドも初めてフラッグシップモデルに採用されている。

エクステリアは、ポルシェ・ブランドの特徴的なプロポーションと、スリムなマトリックスLEDヘッドライトを備えた低いボンネットが特長だ。すべての照明機能を1つのモジュールに統合し、なおかつワイド感を強調している。サイドビューはフレームレスドアとドア表面の印象的な凹みが特長だ。リヤは、特徴的な3Dルックとアニメーショングラフィックが施されたライトストリップやイルミネーテッド“Porsche”ロゴなどが印象的だ。

空気抵抗係数はCd値0.25で、このクラスではトップクラスの空力性能を実現し、航続距離とエネルギー消費の面でメリットをもたらしている。ポルシェアクティブエアロダイナミクス(PAA)システムは、走行状況や速度に応じて空力特性を正確に調整し、ダウンフォースを増加させることでドライビングダイナミクスを向上させている。

アクティブエアロダイナミクス・エレメントは、ノーズの可動式冷却エアフラップ、アダプティブルーフスポイラー、ターボ後部の革新的なアクティブエアロブレードで構成され、その他の空力対策としては、フロントボディのエアカーテン、ほぼ完全に密閉されたアンダーボディ、専用エアロホイール、リアのディフューザーなども効果を発揮している。

インテリアでは、新たにムードモードを採用。インテリアを気分や状況に合わせた変化させることができ、選択したプログラムに応じて、シートポジション、ライティングムード、エアコン、サウンドプロファイル、そしてディスプレイの外観が変化する。

新しく開発されたポルシェドライバーエクスペリエンスの中心となるのがフローディスプレイで、センターコンソールにシームレスに溶け込み、ディスプレイとコントロールエリアを明確に分離してカーブを描く有機ELパネルが装備される。

さらに、OLEDテクノロジーを採用した14.25インチのフルデジタルメーターパネルと、14.9インチの助手席側ディスプレイ(オプション)を採用。その結果、ポルシェ史上最大のディスプレイエリアが実現している。

また、カイエンでは初めて、車両の10m前方に87インチのディスプレイエリアを視覚的に表示するARヘッドアップディスプレイもオプション設定されている。一方、エアコンやオーディオの音量などはアナログ式のスイッチだ。

そして新たに採用したポルシェデジタルインタラクションを採用。ウィジェットを使用して好みの機能にアクセスし、テーマアプリを使用してすべてのディスプレイの配色をカスタマイズすることが可能だ。

そして数多くのサードパーティ製アプリは、ポルシェアプリセンターを介して車両に直接統合することができる。多様なストリーミングとゲーム機能が体験できる。その他に、ポルシェデジタルキーを使用すると、スマートフォンとスマートウォッチが車両のキーとなり、最大7人のユーザーとデジタルで共有することができる。

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