ポルシェ本社は2024年7月26日、まもなくフルモデルチェンジを行ない4代目となるカイエンはフル電動モデルになることを発表した。
カモフラージュされたプロトタイプのテストがすでに進行中だ。EVと同時に、パワフルなハイブリッドモデル、そして内燃エンジンモデルも開発されている。
カイエンは今後10年間以上、グローバルで3種類のパワートレインで展開する予定としている。
カイエンは20年以上にわたり、高性能スポーツカーの走行性能、日常での優れた快適性、オフロードにおける卓越した走破性など、幅広い能力を備えたハイパフォーマンスSUVとして確固とした評価を受けてきた。
新型カイエンは、このサクセスストーリーを継承し、より高い性能,機能を追求している。
ポルシェAGのオリバー・ブルーメCEO
「カイエンは常に、このセグメントのスポーツカーを定義づけてきました。2025年頃には、第4世代のエレクトリックSUVがこのセグメントのスタンダードになるでしょう。同時に、2030年代にはパワフルで効率的な内燃エンジンとハイブリッド・モデルを多数ラインナップする予定です。なお、第3世代のカイエンはさらなる改良が施され、第4世代のフル電動化モデルと並行して販売する予定です」
2023年、ポルシェ史上最大規模のアップグレードが行われた現行のカイエンだが、今後は多額の技術投資が行なわれ、ツッフェンハウゼンのエンジン工場で製造するV8エンジンの効率向上を中心に行なうなどパワートレインの開発はポルシェが行なう。そしてこのツインターボエンジンには、将来の厳しい法規制にも対応できるよう技術的対策が行なわれるのだ。
オリバー・ブルーメCEOは、「私たちの製品戦略では、顧客の需要や世界の各地域におけるエレクトロモビリティの普及に応じて、2030年には新車の80%以上をフル電動化することが可能となるでしょう」と語っている。
4代目カイエンのEVは、800Vアーキテクチャを採用したプレミアム・プラットフォーム・エレクトリック(PPE)をベースとし、高電圧システム、パワートレイン、シャシーの各分野における最新技術を統合している。
ポルシェAGの研究開発担当役員 ミヒャエル・シュタイナー
「電動化によりカイエンの走行性能はまったく新たなレベルに引き上げられています。開発目標として、ポルシェの特徴である走行特性に加え、大容量で安定した充電、高効率、そして高いレベルの快適性と日常的な使いやすさを実現しています」