ポルシェは、今年に入って9ヵ月が経過した時点で、前年同期の数値を4%上回る185,898台の新車を、全世界で販売したと発表した。
この販売の好調にとくに貢献したのが、ニューパナメーラだ。この4ドアスポーツカーの販売台数は前年比で73%増加し、19,000台以上に達している。
一方、ポルシェの最多販売モデルラインとなっているのは、やはりマカンだ。マカンも前年比では3%の増加。販売台数は73,000台を超えている。
カイエンの需要も依然として非常に高い。販売台数は49,000台以上で、前年比は3%減となりはしたが、この数値はすでに新型が公開されているうえでのもの。十分以上の好調振りといっていいだろう。
販売地域や国の方に目を向けてみると、この期間、中国では54,000台以上が販売されている。前年比は10%の増加。もちろんこれは、最大の単一市場であり続けていることを示している。
また、これに続くのが、販売台数41,000台以上の米国となっている。前年比は2%増だが、すでに熟成している市場での数値であることを考えれば、こちらも好調な売り上げを継続している状態といえそうだ。
ーーポルシェ社長のオリバー・ブルーメは、
「私達は、2017年度の業績が前年の高い水準を超えるであろうと楽観しています。この要因は、私達がポルシェ史上もっとも魅力的な製品レンジを提供していることにあります」と述べている。また、
ーーセールスおよびマーケティング担当取締役デトレフ・フォン・プラテンは、
「ニューパナメーラは、高い期待に応えることができており、ハイブリッドバージョンを頂点とする製品戦略の正しさが改めて確認されています。現在のところ、販売されるパナメーラの4台に1台がハイブリッドモデルです。さらに、ニューカイエンで私達は勢いを増しています」と述べた。
中国市場において、ポルシェは2桁の成長を享受しているわけだが、その要因として、2ドアスポーツカーが多くの購入者の注目を引きつけたことも無視できない。そこでポルシェは、特別なドライビング体験をより多くの顧客に楽しんでもらえるように、上海に新たなポルシェ エクスペリエンスセンターの建設を予定している。
ヨーロッパでは、今年に入ってからの9ヵ月間で、前年比4%増となる60,838台を販売。またドイツ国内市場では、合計21,880台が顧客に納車された。この数値は、昨年に達成されたのとほぼ同じ高い水準となっている。
本件に関する問い合わせはポルシェ ホームページまで。