ポルシェは2016年、グローバルで前年に樹立した年間販売記録を大幅に更新した。全世界における新車の販売台数は23万7778台。これは22万5121台を販売した前年度を約6%上回る台数となっている。
成長の主なけん引役となったエリアは欧州、米国、および中国で、とくにマカンとニュー718ボクスターが業績に対して好影響を与えることになった。またニューパナメーラに対する反応も、更なる推進力となっている。
この販売の好調に対して、ポルシェAG社長のオリバー・ブルーメは「弊社の強力な製品ラインアップによって、前年度から再び大幅に飛躍することができました。ポルシェはエモーションとクオリティの代名詞となっています。世界市場における好ましい動向は、弊社のお客様の熱意の高さを証明するものです」とコメントしているが、それと同時にポルシェにとっては販売台数よりもエクスクルーシブ性の方が重要だとも言い添えている。
販売台数の内容を車種別で見ると、最大の貢献を見せているのは、やはりマカンだ。それまでポルシェの販売台数を牽引してきたカイエンよりコンパクトで、価格も購入しやすいレンジに収まったマカンは、前年に対し19%増の9万5642台を売り上げた。ポルシェのベストセラーの地位を、さらに強固なものにした形となった。
もちろんポルシェの看板でもあるスポーツカーも、着実な販売増加を見せている。718ボクスターの販売台数は1万2848台で、前年を9%上回っている。ポルシェ911もそれに続く2%増の3万2409台を販売。エクスクルーシブなスポーツカー市場において特別なポジションを維持している。
地域別の実績に関しては、欧州で前年の業績を5%上回り7万8975台を販売。ドイツ国内は1%増の2万9247台と安定している。ポルシェは米国でも成功を継続し、前年を5%上回る5万4280台を販売した。
これはアトランタのポルシェ エクスペリエンスセンターの成功の後、2016年11月にはロサンゼルスに2番目の拠点をオープンして、重要な市場である米国における存在感を強化したことも影響しているようだ。
中国は再び世界で最も強力な単一市場となる、12%増の6万5246台を販売した。2017年には上海でポルシェ エクスペリエンスセンターのオープンを計画していて、さらなる販売ネットワークを拡張を図っている。
近々、米国と中国では第2世代のニューパナメーラが発売される。3月のジュネーブモーターショーでは、シューティングブレークモデルであるパナメーラ スポーツ ツーリスモのワールドプレミアも予定されている。2017年もポルシェの販売が好調を続ける要素は多い。
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