2016年8月7日、富士スピードウェイにてポルシェカレラカップ ジャパン2016第8戦の決勝レースが行なわれた。予選、そして第7戦決勝が行なわれた前日と同じく真夏らしい天候のもと、大勢の観客が訪れた富士スピードウェイ。グリッドについた20台の911 GT3 Cupは、11時10分に15周先のチェッカーを目がけてスタートした。
#78近藤翼、#14三笠雄一はともに綺麗なスタートで予選順位通りに1コーナーをクリアしたが、すぐ後ろでは#9武井真司が第7戦オーバーオールクラス優勝の勢いそのままに3番手スタートの#7星野敏をパス。前日のレースではジェントルマンクラスながら最後までトップ#9武井に迫った#7星野も意地を見せ、すぐさまポジションを取り戻すとそのままギャップを広げていった。
#9武井から少し離れた第3集団では、第7戦で激しく順位を入れ替えたジェントルマンクラスのポディウム争いが、#25内山清士、#32永井秀貴、#47 TAD JUNJUN、#98 IKARI GOTOにより捲き起こる。この4台は全車が集団のリードするポジションでストレートに戻るほど、目まぐるしく順位を入れ替えながら周回を重ねていく。まず初めに集団から脱落したのは、#98 GOTOからのプレッシャーからか、8周目の1コーナーで単独スピンを喫した#32永井。するとこれまた前日のレースを再現するかのように#99佐野新世が後ろから追い付き、再び集団は4台となる。
レースも残り2周となる14周目、#47 TADが僅かに3台から引き離される中で#25内山、#98 GOTO、#99 佐野がコーナーごとにオーバーテイクを繰り返し、ファイナルラップに突入。最後には#25内山、#99 佐野、#98 GOTOの順でチェッカーフラッグの時を迎えた。
「スタートが決まったのでタイムを揃えて、全体をまとめることだけを考えて走った」という#78近藤は、#14三笠との差を2秒まで広げると、最後までそのギャップを保ったままゴールし今シーズン6勝目を獲得した。#78近藤に続いたのは3戦ぶりのポディウムとなった#14三笠、そして#9武井の追撃を振り切った#7星野がジェントルマンクラス優勝と2日連続でのオーバーオールクラスの表彰台に上がると言う快挙を達成した。
ポルシェ カレラカップ ジャパン第9戦は舞台を鈴鹿サーキットに移して、8月28日(日)に開催予定。
PCCJ第8戦 結果
Pos. Car# Driver (Class) Car Name Time
1 #78 近藤 翼 O スカイレーシング 26’18.600
2 #14 三笠 雄一 O ガーミンポルシェ + 2.544秒
3 #7 星野 敏 G D’station 991 +13.600
4 #25 内山 清士 G エヌケーレーシング +27.609
5 #99 佐野新世 G SKAD PORSCHE +28.985
6 #98 IKARI GOTO G チームトーエイスピリット +30.597
7 #2 田島 剛 G タジマレーシング +36.960
8 #47 TAD JUN JUN G muta racing + 37.198
9 #9 武井 真司 O BINGO RACING +37.541
10 #77 浜崎 大 G GRacingVentiler +38.245
11 #32 永井 秀貴 G ナインレーシング +39.160
12 #6 米倉 正憲 G GRacing +44.496
13 #24 剛 覇矢人 G みきゃん スペンダー GT3 +46.185
14 #10 齋藤 真紀雄 G BINGO RACING +1’00.662
15 #19 Yuri Hayashi Gナインレーシング +1’02.265
16 #36 宇佐美 貴章 G ミツワオートGT3カップ +1’10.477
17 #66 ブライアン リー G GTO Racing +1’14.662
18 #52 春山 次男 G はるやまRacing TEAM +1’25.442
19 #51 ポール イップ G PACE +1’30.071
20 #23 滝沢 智幸 G イエローコーンGT3 +1’39.206
—— 以上完走——-
* O=オーバーオールクラス G=ジェントルマンクラス