ポルシェ2018年7月12日、2018年度の上半期において過去最高記録となる130,598台(前年同期プラス3%)の新車を世界中で販売したことを発表した。
もっとも大きな伸びを見せたのは「パナメーラ」で、2018年1月から6月までの間で前年同時期の約2倍となる20,500台が販売された。「911」も同様に2桁の伸びを見せ、28%増の21,400台となっている。「マカン」は、引き続きポルシェのモデルレンジにおいてもっとも大きなボリュームを占めており、46,600台が販売された。「カイエン」の販売台数は28,700台だった。
ポルシェの本拠地・ドイツにおける2018年度上半期の販売台数は前年比で11%増加し、ヨーロッパ全体では9%の増加となっている。
33,363台を販売した中国は、アメリカ(29,421台)を上回りポルシェにとって最大の単一市場であり続けている。ただし、中国市場での販売台数が7%減となった主な要因は7月1日から実施される輸入関税の引き下げにあるとしている。
セールスおよびマーケティング担当取締役であるデトレフ・フォン・プラテンは、
「ポルシェ スポーツカーの誕生から70周年という記念すべき年に、我々のアイコンである911の販売が好調なことは嬉しい限りです。この事実はポルシェブランドに対する需要が相変わらず強いことの証でもあります」
と語っている。また、
「ポルシェにとってもっとも大きなマーケットである中国とアメリカにおける政治と経済の状況は、注視する必要があります。ヨーロッパでは排出ガスの将来的な基準に備えるべく準備を進めています。上半期の業績が好調だったことから、今年度の販売台数は昨年と同じく高いレベルに達すると見込んでいます。」
とも述べている。
【ポルシェAG 2018年上半期 新車販売台数(2017年同期からの増減(%))】
全世界:130,598台(+3%)
ヨーロッパ:46,955台(+9%)
ドイツ:17,215台(+11%)
アメリカ:35,635台(+7%)
米国:29,421台(+7%)
アジア太平洋、アフリカおよび中東:48,008台(−4%)
中国:48,008台(−7%)