ポルシェは2018年3月26日、Googleとの提携の一環として、未来のテクノロジーを仮想体験するために、ポルシェ初のフル電動スポーツカー、ミッションEが表示される拡張現実(AR)アプリを開発したと発表した。ARはすでに知られているように、デジタルデータで作り上げた視覚情報を実在する風景に重ねて表示することで、目の前にある世界を仮想的に拡張する技術だ。
ミッションEは2019年末までにヨーロッパで発売とアナウンスされてはいるものの、現状ではあくまでも近未来の車。そのミッションEを、今現在の馴染みのある風景の中に置くことによって、まるでそこに実車があるかのごとく感じ、一足早い遭遇体験をしてしまおうというのが、このアプリの目的となっている。
このアプリでは、さまざまなビューを選択しながらミッションEをデジタル体験することが可能だ。例えばミッションEを仮想的に室内に設置した後、アプリの動画で車両のエアロダイナミクスをシミュレーションすることができる。
その他にもX線ビューでは、軽量設計ボディの下部を見せることによって、駆動システムとバッテリーのテクノロジーを可視化。もちろん、車両は好みのカラーで表示させることが可能だ。また拡張現実(AR)のインタラクティブドライビングモードを使用すれば、ミッションEを試乗することもできるというから、じつに興味深い。
アプリはGoogle PlayまたはApple App Storeから無料ダウンロードが可能。AndroidまたはiOSオペレーティングシステムを搭載したAR対応スマートフォンに対応する。
ーーポルシェAGマーケティング部門のダイレクター、キェル・グルーナーは
「ファンの皆様に、ポルシェ初のフル電動スポーツカーの仮想体験を提供します。拡張現実(AR)によって、新しい自動車テクノロジーの複雑な技術を、鮮やかな感動を通して表現することができます。ポルシェのお客様に、早い段階から未来のテクノロジーへの親しみと興味を感じていただくことは非常に重要です。しかもこのアプリは、時間や場所を選びせん」と述べている。