ポルシェ本社は多くの観光客、社員、シュトゥットガルト市民のために巨大なプレゼントを用意している。ポルシェの本拠地であるシュトゥットガルト市ツッフェンハウゼンの本社前のランナバウトに、新たな観光名所になると想定される巨大彫刻を設置する計画を発表した。
彫刻のビジュアルはユニークな建築で知られるポルシェ・ミュージアムと調和するようにデザインされている。一瞥しただけでダイナミックな印象を与えるこの彫刻は、シュトゥットガルト市北部エリアの地域振興のひとつにも位置付けられているのだ。
彫刻の高さは約24m、彫刻の基部は約10m。3本の鉄骨の先端には、50年に渡りツッフェンハウゼン工場で生産されてきたスポーツカーのアイコン、ポルシェ911の各年代を代表するモデルが配置される。現在は土で覆われているこのランナバウトに、間もなく芝生が敷き詰められ、その中に彫刻が建造される。
もちろんこの彫刻が周辺の交通状況や環境に悪影響がないように、ポルシェは計画を練る際に専門家と協力し、交通の流れを妨げることのないように作業計画を作っている。そして建造作業は交通量がピークを迎える時間を避けて行なわれるため、彫刻の完成は2015年の夏を目指し、秋頃に完成披露式典が行なわれる予定だ。
それにしても、自社の建築物のデザインやモニュメントの制作に力を注ぎ、巨額を投じることを惜しまないのは自らのブランドを何よりも重視するポルシェらしさを感じることができる。