【ポルシェ】991型ベースの新型911 GT3カップカーを本社で発表

ポルシェAGは2012年12月8日、991型をベースに開発した新型911 GT3カップカーをヴァイザッハの研究開発センターで発表した。世界各地で開催されているポルシェ・カレラカップ・レースに出場するためのカップカーはプロダクションカーに近いカスタマー向け競技車両として1998年以来2395台が生産されている。911 GT3カップの新型は、第7世代の991型をベースに開発された初のレーシングカーとなる。

ニューポルシェ911 GT3カップには、先代モデルを10ps上回る最高出力460ps(338kW)/7500rpmを発生する3.8L水平対向6気筒エンジンを搭載している。開発はポルシェ・モータースポーツ部門により行われ、ポルシェのカップカーとして初のてステアリングホイールにパドルシフトを備える6速ドグタイプのギアボックスを採用している。

センターロック式ワンピースホイールもポルシェ モータースポーツ部門によって見直され、ミシュラン製のスリックタイヤは、前輪がプラス20mmの270mm、後輪がプラス10mmの310mmとワイド化されている。

新開発のブレーキシステムは先代モデルよりさらに耐久性が向上。フロントには、380mm径のスチール製スリットベンチレーテッドローターとアルミ製の6ピストンキャリパーが、リヤには4ピストンキャリパーが装着される。

このニューモデルの開発では、ドライバーの安全性も重視されている。新設計のロールケージがドライバーを保護し、また、頭と肩の周囲が大幅に改善された新開発のバケットシートは、パッドで個別に調節することができる。ルーフには初動の救急やドライバー救出に役立つレスキューハッチが設けられているのもユニークだ。

「ニュー911 GT3カップは、限界時のハンドリングがより操作しやすく、バランスが非常に優れています。新しいサスペンションジオメトリーはハンドリングに大きく貢献し、これまで以上にドライビングが楽しいマシンに仕上がっています」と開発に携わったポルシェのワークスドライバー、ティモ・ベルンハルトは話している。
価格はドイツで18万1200ユーロ、日本では約2000万円前後と見込まれる。

ポルシェ・ジャパン公式サイト

COTY
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