ポルシェAGは2012年12月3日、2013年のル・マン24時間耐久レースを含む世界耐久選手権(WEC)レースに、新世代のポルシェ911をベースにした2台の新しいGTレースカー、ニュー911 GT3 RSRを投入すると発表した。ポルシェのワークスチーム結成は1998年にル・マン24時間で総合優勝を果たして以来のことになる。
WECのLM-GTEカテゴリーに出場する2台の新しいポルシェ911 GT3 RSRは、ポルシェAGチーム・マンタイとしてエントリーする。チーム監督は、長年耐久レースのスペシャリストとして活躍してきたオラフ・マンタイ氏だ。マンタイ・チームはニュルブルクリンク24時間レースでポルシェを5回の総合優勝に導き、最近はインターナショナルGTオープンレースに911 GT3 RSRでエントリーしている。
「新しい911 GT3 RSRは現在、私たちのエンジニアによって開発され、ワークスドライバーがテストを行っています。ポルシェ911の50周年の年に新しいレーシングカーをデビューさせるのは、またとない機会です」とポルシェのモータースポーツ部門の責任者であるハルトムート・クリステンは述べている。
なお、ポルシェは2014年からWECにLMP1クラスで参戦することをすでに発表しているので、2013年シーズンは911 GT3 RSRでクラス優勝を狙うとともにワークスチームとしての経験を積むことが目的と考えられる。