【ポルシェ】 918スパイダーが懐かしのマルティーニカラーでがニュルを走る!

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ニュルブルクリンクでテスト走行を開始するポルシェ918スパイダー

2012年7月12日、ポルシェAGは、ニュルブルクリンクのノルドシュライフェ(北コース)で918スパイダーの開発テストを開始するにあたり、テスト車両がマルティーニレーシングの伝統的なデザインでテストを行うことを発表した。そのためポルシェAGとマルティーニ・ブランドを擁するバカルディ&カンパニーリミテッド・オブ・スイスは、マルティーニレーシングのデザインを918スパイダーにのみ採用するパートナーシップ契約に調印した。

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70年代のスポーツカー耐久レースを席巻したマルティーニカラーのポルシェ917

マルティーニレーシングのデザインは、1973?1978年年のポルシェレーシングカーに数多く採用され、多くの人々の記憶に残り、その人気は現在も健在だという。

マルティーニレーシング・カラーのポルシェは1973年のスポーツカーレース、タルガフローリオで初の総合優勝を飾り、1976年のスポーツカー世界選手権でチャンピオンに、そして1976年、1977年のル・マン24時間レースでの総合優勝も飾っている栄光のカラーリングなのだ。

ポルシェは1971年からマルティーニのサポートを受けており、ル・マンでのポルシェ917の優勝は特に印象的だった。同じカラーリングはポルシェ908、917、935、936、911RS、911RSRが採用している。

ポルシェ918 テスト走行 画像

現在開発中のプラグインハイブリッドの918スパイダーは、スーパースポーツカーでありながら日常の走りに適合した性能を備えているという。高性能なエンジン、前後のアクスルに装備される電気モーターにより、圧倒的な走行性能を発揮するとともに優れた効率性を実現する。

総合出力は3つのドライブユニットの合計が770psを誇り、その一方で走行距離100?あたりの燃料消費量(NEDC)は3Lを目指している。この燃費はCO2 排出量の値が約70g/kmに相当する。

カーボンファイバー(CFRP)製のモノコックボディは、車両重量の低減、優れた剛性と高い精度も実現している。さらに可変エアロダイナミクスシステム、アダプティブ・リヤアクスルステアリング、そしてエキゾーストパイプを上向きにしたトップパイプ・エキゾーストシステムなども918 スパイダーの特徴だ。

この革新的な918スパイダーは、ニュルブルクリンクのノルドシュライフェ(1周20.8km)で7分22秒を切るラップタイムをマークすることが開発目標のひとつだという。

ポルシェ918 テスト走行 画像

■ポルシェ918スパイダー仕様
・ボディ:2 シータースパイダー、カーボンファイバー(CFRP)製モノコックボディ(CFRP 製のユニットキャリアを採用)、2ピース構造のタルガルーフ、固定式ロールオーバー・バー
・パワートレイン:パラレル方式フルハイブリッドシステム、4.6 L/V 型8気筒エンジン(ミッドシップレイアウト)、ドライサンプ潤滑システム    ハイブリッドモジュール(電気モーター/クラッチ装備)、クラッチ/ギアユニット付電気モーター(フロントアクスルに搭載)、エレクトリカルシステム回生機能、4系統冷却システム(モーター、トランスミッション、バッテリー冷却用)、サーマル・マネージメントシステム
・出力:570ps以上(V型8気筒エンジン) 約90kw(ハイブリッドモジュール・リヤアクスル用) 約80kw(電気モーター・フロントアクスル用) 総合出力770ps以上
・シャシー:フロント・ダブルウィッシュボーン式サスペンション、電子機械式パワーステアリング、リヤ:マルチリンクサスペンション(後輪独立操舵用の電子機械式アダプティブ・ステアリングシステムを装備)、電子制御フロントエアリフトシステム(オプション)
・ブレーキシステム:高性能ハイブリッドブレーキシステム(アダプティブ制御エネルギー回生システムを装備)、セラミックブレーキディスク(PCCB)
・バッテリー: リチウムイオンバッテリー=初期定格容量=6.8kWh)/最大出力=202kWh 家庭用電源対応プラグインチャージャー
・性能: 最高速度325km/h以上 最高速度(電気モーターのみ)150km/h 以上 加速性能:0-100km/h=3.0秒以内
・燃費(NEDC): 総合約3.0L/100km CO2 排出量: 約70g/km
・航続距離: 電気モーターのみで25km以上

ポルシェ公式サイト

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