ポルシェAGは、2012年4月23日から開催される北京モーターショーで、スポーツカーと同等のドライビングプレジャーを備えたハイパフォーマンスSUV「カイエンGTS」のワールドプレミアを行うと発表した。カイエンは中国市場でも富裕層にきわめて人気が高いため、ワールドプレミアを行う場所として北京が選ばれたのも当然といえよう。
カイエンGTSはカイエンSとカイエン・ターボの間を埋めるポジションにあり、パワフルなエンジンとダイナミック性能を高めたシャシーにより、スポーツ性と快適性を両立させるモデルという位置付けだ。
カイエンGTSにはカイエンSのパワーユニットをベースにチューニングされた420psを発生するV8型エンジンを搭載。トランスミッションは8速ティプトロニックSを組み合わせている。またオートスタート/ストップ機能も備え、このハイパワーエンジンとトランスミッションの組み合わせにより、0-100 km/h加速は5.7秒。最高速は261km/hに達する。その一方で燃費はNEDC計測で10.7L/100kmだ。
カイエンGTS用のシャシーはポルシェ・アクティブサスペンション・マネージメントシステム（PASM）を装備し、ダイナミクスを重視したチューニングが加えられている。ちなみに車高はカイエンSと比較して-24 mmとなっている。
カイエンGTSのスポーティな性格はエクステリアでも強調され、カイエン・ターボとよく似た表情を持ち、よりワイドになったホイールアーチ、大型のルーフスポイラーなどが特徴だ。インテリアもエクスクルーシブさとスポーツ性が追求され、レザーインテリアが標準装備で、各所にアルカンターラ製トリムが採用されている。
