【ポルシェ】ダイナミックに変貌した新型ボクスター登場 ジュネーブモーターショー2012

ポルシェAGは、ジュネーブショーで新型ボクスターのワールドプレミアを行うと発表した。また、ニュー911 カレラカブリオレとパナメーラGTS をヨーロッパプレミアとして出展する。ワールドプレミアを迎える新型ボクスターは、3月6日、午前9時30分(日本時間午後5時30分)からホール1 で開かれるプレスカンファレンスで披露され、その模様はインターネットおよび衛星中継で見ることができる。

新型ボクスターは、軽量設計ボディの採用とシャシーの見直しにより、車両重量が大幅に軽量化されている。さらにホイールベースの延長、トレッドのワイド化、ホイールの大径化などによより、このミッドシップ・ロードスターのエクステリアは大きく変貌している。これら多くの改良により、新型ボクスターはドライビングダイナミクスを大幅に向上させただけでなく、純粋なドライビングプレジャーを確実に味わうことができるように進化したという。しかもこの新型は燃費が最大15%も向上しており、PDKが7.7L/100km、6MTは8.2L/100km、そしてボクスターSのPDKが8.0L/100kmで、6MTは8.8L/100kmという燃費が達成されているのだ。

スタイリングのリファインも徹底的に行われ、短縮されたオーバーハング、前進させたAピラー、よりフラットなシルエット、エッジを効かせたデザインのエクステリアに生まれ変わっている。彫りの深いサイドボディのエアインテークはかつての550スパイダーのDNAを感じさせ、フロントは1960年代のポルシェ・レーシングカーのイメージを生かし、リヤエンドは718RS60スパイダーからインスパイアされているのだ。つまりよりスポーツカーらしく、ポルシェの遺伝子を強調したデザインになっていることが直感できる。

電動コンバーチブルトップは標準装備で、約9秒で開閉でき50km/h以下での走行であれば開閉操作が可能だ。インテリアは従来より拡大され、センターコンソールはダッシュボード上面に競りあがるような形状で一体化され、ドライバーをタイトに包み込むデザインだ。シートはスポーツシートが標準で、オプションとして本革張りのホールド感の高いスポーツシート・プラスが選べる。さらに、電動スポーツシートでは、最上級オプションとして18wayの電動アダプティブ・スポーツシートが設定されている。

エンジンはボクスター用が2.7L・水平対向・直噴6気筒+バリオカムプラスで、265ps/280Nmを発生。ボクスターS用は3.4Lで315ps/360Nmを発生する。トランスミッションは6速MTか7速PDKを選択できる。なお、オートスタート&ストップ、PDK仕様はコースティング(無動力走行)モードも標準装備されている。

ボディはアルミ/スチールの複合構造で、従来より軽量化され、かつ剛性が高められている。なおラゲッジスペースは前後に設けられ、フロントは150L、リヤは130Lの容量を持っている。

シャシーでは、オプションでポルシェ・アクティブサスペンション・マネージメントシステム(PASM=連続可変ダンパーシステム)、ポルシェ・トルクベクタリング(PTV)を選択できる。もちろんポルシェ・スタビリティマネジメントシステム(PSM)は標準装備だ。

パワーステアリングはこの新型からEPSapa、つまりボクスターもついに電動機械式を新採用したわけだ。ブレーキは、4ピストン・モノブロックキャリパー/ドリルドディスクを標準装備。オプションとして6ピストン・キャリパー+セラミックコンポジットブレーキ(PCCB)を装備できる。


ポルシェは今回のジュネーブショーに911カレラカブリオレも出展する。この911カレラ・カブリオレがヨーロッパのモーターショーで披露されるのは今回が初めて。911カレラ・カブリオレはコンバーチブルトップにマグネシウムを使用するなど軽量設計により、車両重量の軽量化とスポーティな走りの両立に加え、燃費の低減や従来を上回る快適性を実現させている。


ジュネーブショーでヨーロッパデビューを果たすもう1 台はパナメーラGTSだ。 このGTSは、サーキット走行を意識して開発されたモデルだ。モデルレンジの中で最もスポーツ性能の高いパナメーラGTS は、同時に10.9 L/100 km(NEDC)の優れた燃費性能をもっている。

最高到達速度は288km/h 、0-100 km/h 加速タイムは4.5 秒という、かつてない動力性能を発揮する。そのシャシーはサーキットでの優れた走りを支えるために、パワフルになった改良型のブレーキシステムや10mm低く設定された車高、エアサスペンション+ポルシェ・アクティブサスペンション・マネージメントシステム(PASM)を標準装備している。

ポルシェ公式サイト

ページのトップに戻る