【ポルシェ】3年後、ポルシェがル・マンに戻ってくる!

ポルシェAGは、2014年にワークス体制でル・マン24時間レースのLMP1クラスに復帰するために、レーシングマシンを新開発することを決定した。ポルシェはこれまでルマンで最も優れた成績を残しており、過去に16度の総合優勝を誇っている。

↑98年に総合優勝した911 GT1。ドライバーはローレン・アイレロ、ステファン・オルテリ、アラン・マクニッシュ

ポルシェはワークスチームとして最後の参戦となった1998年にも、911 GT1で総合優勝を果たしている。

マティアス・ミューラー社長は「モータースポーツは、常にポルシェブランドの本質です。ポルシェがワークスとしてトップカテゴリーであるル・マンにいつ復帰するかというのは単に時間の問題だったのです。ル・マンにおけるポルシェの実績は他を圧倒するもので、我々は17回目の総合優勝を目指します」と語っている。

↑2009年のLMP2クラスを制したポルシェのRSスパイダー。圧勝だった

ポルシェは近年ではプロトタイプスポーツカーのRSスパイダーが、ポルシェのバックアップを受けるペンスキー・レーシングチームにより2006年から2008年にかけてアメリカで成功を収め、RSスパイダーはLMP2クラスのスタンダードマシンとなっている。

↑ヘルムート・クリステン氏

2014年に向かっての開発はすでにスタートしているが、2014年には車両規則の大幅な変更が予想されるため、それを見込んでの開発となる。

ポルシェモータースポーツのトップ、ヘルムート・クリステンは、「今後は様々なコンセプトについてより具体的な評価を行い、新たなレーシングマシンの開発に役立てていくつもりです。すべては2014年から採用されるであろう新たなレギュレーション次第です。我々の持つハイブリッドテクノロジーは有力なオプションになり得る可能性があるという点です」と語っている。

近年はアウディとプジョーという2メーカーが、ターボチャージャーを備えたディーゼルエンジンで戦うという構図が続いていたが、ポルシェとアウディはVWグループ傘下にあるため、2014年にはアウディに代わってポルシェが登場するのか、それともアウディもル・マンに残るのか? というトピックも生じている。

おそらくポルシェは、ターボディーゼルではなくガソリンエンジン、またはガソリンハイブリッドというエンジを選択するはずだ。それに対してプジョーは今後ディーゼルハイブリッドを選ぶと予想されるので、ル・マン24時間という伝統の舞台における、先進技術を競う戦いからは今後も目が離せない。

文:編集部 松本晴比古

ポルシェ・ジャパン公式ウェブ

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