2010年ジュネーブショーで公開されたコンセプトモデルが、2011年5月13日から早くも受注を開始した。918スパイダーは918台の台数限定で2013年9月18日から生産が開始され、2013年の11月から順次納車されるという。
公表されている車両内容では、2シータースパイダーモデルで、V型8気筒エンジンは500ps以上を発生させ、2つの電動モーターのアシストのハイブリッドモデルだ。モーターの出力は218psもあり、モンスター級の出力を備えることになる。しかしながら、燃料消費量では100kmあたりわずか3Lという低燃費で、高出力・低燃費というまさに次世代のスペックを持っていることになる。
ボディはカーボンファイバー強化プラスチック製(CFRP)のモノコックボディを持ち、デザインは2010年のコンセプトモデルとほぼ同様となっている。しかし、市販モデルでは手動式のルーフシステムとなり、脱着式ルーフパネルはフロントのラゲッジコンパートメントに収納する。
駆動系では、ポルシェRSスパイダーのレーシングエンジンをベースとしたユニットをミドシップに搭載し、、7速のPDK(ポルシェ・ドッペルクップルング)を介し、そして、フロントとリヤのアクスルに電気モーターはレイアウトされるという革新的な4WDとなっている。
電池は水冷式のリチウムイオンが採用され、家庭用コンセントからも充電が可能であり、モーターのみによる走行距離は25km以上であり、最高速度は150km/hに達する。充電時間は各国の電力事情により異なるが、ドイツの場合で約3時間となっている。
スペックをおさらいしてみると、918スパイダーの燃費は3L/100kmが見込まれ、CO2排出量は70g/kmとなる。そして発揮されるパフォーマンスは0-100km/h加速が3.2sec以下、最高速度は320km/h以上に達するという。また、ニュルブルクリンクの北コースは7分30秒以内でこれは7分32秒のポルシェカレラGTをうわまわることになる新世代スーパーカーの誕生である。
なお、現在の価格はユーロ建てのみの価格で68万4800ユーロとなっている。