商用EVの開発・製造・販売会社であるフォロフライ(Folifly:京都市)は2025年10月22日、中国の吉利汽車(ジーリー)傘下のプレミアムEVブランド「ZEEKR(ジーカー)」のMPVモデル「ZEEKR 009」を日本市場で販売すると発表した。

この「ZEEKR 009」は「ジャパンモビリティショー 2025」で日本初披露されている。
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「ZEEKR 009」は、全長5209mm、全幅2024mm、全高1812mmという大型ボディのサイズで、最大7人が快適に過ごせる広大な室内空間を実現したハイエンド・クラスのMPVだ。日本におけるプレミアムセグメントで初となる大型電動MPVとして日本市場に登場することになる。


「ZEEKR 009」は、ZEEKRブランドとしては2番目のモデルで、吉利汽車グループのSEAプラットフォームを採用している。中国市場では2023年初頭からすでに発売されている。
「ZEEKR 009」は、中国のみならず、すでオーストラリア、シンガポールなどでも販売されており、多くの市場で高い評価を得ている。日本市場では、フォロフライの販売、アフターサービス網などが活用される。

インテリアはプレミアムMPVにふさわしく、2列目シートはマッサージ機能付きキャプテンシートを装備。レッグレストやシートヒーター、ベンチレーション、ヘッドレストスピーカーなど、多くの快適機能を標準装備している。

EVのメリットである室内の静粛性も傑出しており、120km/h走行時でも64.5dBという優れた静粛性能を実現。高速巡航時でも会話や音楽を快適に楽しめ、高級MPVにふさわしい車内環境となっている。また大型パノラマガラスルーフが自然光を取り込み、車室内を明るく開放的に演出している。

搭載するバッテリーは大容量140kWhのCATL製の第3世代バッテリー「Qilin(キリン)」が搭載され、航続距離は822km(ZEEKR社テスト値)を記録している。

モーターは前後アクスルに搭載され、最大出力は450kW(612ps)、最大トルク693Nmを発生する。車重は2870kgにもかかわらず、0-100km/h加速わずか4.5秒という驚異的な動力性能を実現している。

デザインは、元アウディのステファン・シーラフ率いるスウェーデンの「ジーカー・グローバル・デザインセンター」が手がけ、洗練された北欧の流れを取り入れている。
また大型MPVでありながらCd値0.27という優れた空力性能を実現。空力性能を向上させるためアクティブ・エアログリルなどを採用している。
存在感を放つ縦型フィン構造の大型フロントグリルや、1.47mにおよ一体型テールライトバーなど、プレミアムカーとしての風格と先進性を両立している。

ボディ構造では、全長1.4m、全幅1.6mという大型のリヤアンダー・セクションは世界最大級の総アルミの超大型ギガプレス製としており、高剛性、耐衝突性能を実現している。
サスペンションは、フロントはダブルウィッシュボーン式、リヤサスペンションはオールアルミ製のマルチリンク式。アクティブのエアサスペンションと電磁制振ダンパーシステムを組み合わせて標準装備し、サスペンションをリアルタイムで制御し、あらゆる路面でフラットな乗り心地と走行性能を両立させている。
運転支援システムは、8メガピクセルのHDカメラが7基、2メガピクセルのサラウンドビューカメラが4基、超長距離ミリ波レーダーが1基、短距離超音波センサーが12基搭載される360度をカバーする先進システムを搭載している。
価格は、中国市場では950万円からとなっているが、海外市場向けは1500万円以上となることが見込まれている。















