MINIクロスオーバーが生まれ変わってカントリーマン登場

BMWジャパンは、プレミアム・コンパクト SUV「MINI Countryman(ミニ・カントリーマン)」の新型モデル(全面改良)を、全国のMINI正規ディーラーにおいて、2023年11月21日より予約注文の受付を開始すると発表した。

英国のプレミアム・ブランドMINIにラインアップされるMINI Countrymanは、日本においてはMINI Crossoverの呼称により、2011年にMINIの4番目のモデルとして、初のプレミアム・コンパクト・モデルのSUVとして誕生した。

2017年には二代目に進化。今回、三代目となる新型MINI Countrymanは、従来の呼称であるMINI Crossoverから革新的な機能を備え生まれ変わり、今後誕生する次世代MINIのラインナップの中で、第一弾モデルとして登場する。

全てにおいて刷新されたエクステリアおよびインテリア・デザインと、サイズ・アップに伴い、新型MINI Countrymanは、より SUVらしく、力強さを飛躍的に向上させている。さらに、エクステリアおよびインテリアの素材からクローム・パーツやレザーを排除し、代わりに採用した新素材にはリサイクル・ポリエステルやリサイクル・アルミニウムを利用するなど、次世代モデルであることを印象付けている。

機能面においても大幅な刷新が行なわれ、特に安全機能および運転支援システムにおいては格段に進化し、MINIとして初となるハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援機能を搭載。

パワートレインにはガソリン・エンジン搭載車、クリーン・ディーゼル・エンジン搭載車を用意し、2輪駆動モデル、4輪駆動モデルの選択も可能であり、幅広いニーズに応えられるラインアップを取り揃えている。

新型MINI Countrymanは、次世代MINIモデルの新しい取り組みとして、従来、MINIの新車は、MINI正規ディーラーでのみ注文受付を実施していたが、新型MINI Countryman を含め、今後発表される全てのMINIは、365日24時間利用可能なMINIオンライン・ストアより注文が可能となる。

エクステリア・デザイン

新型MINI Countrymanは、複雑な輪郭を描いた八角形のフロント・グリルが、グラフィカルで印象的なフロント・マスクとなっている。サイド・デザインは、ミニマルな外観でありながら力強い存在感を放ち、特に特徴的なデザインのCピラーは、車両後部のルーフラインを支えると同時に、車体全体に垂直方向の存在感を印象付け、さらにブラック・ルーレールの装備により、引き締まった印象を与えている。

リアは、全体を縁取る縦型のリア・ライトが特徴的なデザインとなっており、ワイドなスタンスと直立的な力強いデザインを強調している。

インテリア・デザイン

インテリアは完全にデジタル化され、ステアリング・ホイールの背後のメーター・パネルは廃止。すべてのコンテンツはヘッドアップ・ディスプレイおよび円型有機ELセンター・ディスプレイに映し出される。

余分なものを削ぎ落とし、巧みにデザインされた高品質なコンポーネントによって、前方への視界が開け、広々とした室内空間を実現させた。また、ダッシュボードには、布地を連想させる新しい素材を初めて採用している。リサイクル・ポリエステルを使用したこの新素材は、編み物のような特別な製造プロセスによって、汎用性が高く、手入れが簡単な構造となっており、さらに温かみのある印象も与えている。

先代モデルではセンター・コンソールにあった、パーキング・ブレーキ・スイッチ、ギア・セレクター・レバー、エンジン・スタート/ストップ・ボタン等は、すべてセンターディスプレイ下のトグルスイッチ・エリアに集約させることで前席周りの空間が広がり、モダンかつスタイリッシュな雰囲気を醸し出している。

大型の円形センターディスプレイには、直径240mmの高品質ガラスが使用され、最適化された高感度タッチ機能を装備。操作はスマートフォンを操作するような直感的な操作が可能であり、メイン・メニューでは、各機能がウィジェットとして横並びに配置され、スワイプやタッチで操作する。

メーター・パネルとしての機能はもちろん、AR機能付きナビゲーション・システム、メディア、電話、エア・コンディショナー、各種設定等々、すべての操作を一括して円形有機 ELディスプレイで実施する。

MINI エクスペリエンス・モード

全車標準装備のMINIエクスペリエンス・モードにより、新型MINI Countrymanでは、インテリアの雰囲気を一変させることが可能だ。ダッシュボード上に最大 7 パターンの光のグラフィックを投影させることで、光のパターンとアンビエント・イルミネーション、そして新たに作られた MINI ドライビング・サウンドにより、インテリア全体の印象が変化する。

各モードのそれぞれのデザインにはダイナミックな背景があり、個人の好みに応じて選択することができる。これらの新たな機能は、個性を活かす手段ともなり、例えば、パーソナル・モードでは、お気に入りの画像をディスプレイの背景に設定することができ、また、ビビッド・モードを設定すると、流れている音楽のカバー・アートの色に合わせたライト・エフェクトが 25 色の中から自動で選定され、ダッシュボード上に投影される。

LED シグニチャー・ライトおよび Welcome Good-bye ライト

新型MINI Countrymanのヘッドライトは、フロントのエクステリア・デザインを印象付けるデザインであると共に、機能が充実している。アダプティブ・ライト、ハイビーム・アシスタントが標準装備されたLEDヘッドライトには、MINIらしい遊び心を表現した機能も新たに導入される。

シグニチャー・ライトは、フロントおよびリア・ライトの点灯方法を3つのパターンから選択でき、その日の気分でカスタマイズが可能となる。Welcome/Goodbye ライトは、車両のキーを持った状態で車両に近づいたり離れたりすると、フロントおよびリアのライトが点滅し、まるで挨拶をするかのようなMINIらしい機能である。

パワートレイン

・MINI Countryman C
1.5L 直列3気筒ツインパワー・ターボ・ガソリン・エンジンを搭載するMINI Countryman C(シー)は、最高出力115kW/5,000rpm、最大トルク 230Nm/1,500-4,600rpm を発揮し、7速DCTが組み合わされている。

・MINI Countryman D
2.0L 直列4気筒ツインパワー・ターボ・ディーゼル・エンジンを搭載する MINI Countryman D(ディー)は、最高出力110kW/4,000rpm、最大トルク 360Nm/1,500-2,500rpm を発揮し、7 速DCTが組み合わされている。

・MINI Countryman S ALL4
2.0L直列4気筒ツインパワー・ターボ・ガソリン・エンジンを搭載するガソリン・エンジン搭載モデルMINI Countryman S ALL4は、最高出力 150kW/5,000rpm、最大トルク 300Nm/1,450-4,500rpm を発揮し、7 速DCT、オールタイム4輪駆動システムALL4が組み合わされており、あらゆる路面での安定性と悪路の走破性を高め、SUV としての機能性を高めている。

・MINI John Cooper Works Countryman
レーシング・スピリットあふれる走りを特徴とし、走行性能と個性的なスタイリングを融合させたMINIのハイ・パフォーマンス・モデルMINI John Cooper Works Countrymanには、最高出力233kW/5,750rpm、最大トルク 400Nm/2,000-4,500rpm ガソリン・エンジン、7速DCT、そして、John Cooper Works 専用チューニングが施されたスポーツ・サスペンション、さらに、コーナリング時のトラクションとハンドリング性能を向上させるエレクトロニック・デファレンシャル・ロック・コントロール(EDLC)、パフォーマンス・コントロールを備えたダイナミック・スタビリティ・コントロール(DSC)、MINI独自の4輪駆動システム ALL4(オールフォー)等の採用により、あらゆる路面での安定性と悪路の走破性を高め、SUVとしての機能性が高められ、サーキットにおいても優れた運動性能を発揮する。

ハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援機能を搭載

BMW社が国内認可取得モデルとして初めて導入したハンズ・オフ機能が、MINIモデルとしては初めて搭載されている。

「ハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援機能」とは、高速道路での渋滞時(時速 60km以下)において、ドライバーが絶えず前方に注意するとともに、周囲の道路交通や車両の状況に応じて直ちにハンドルを確実に操作することができる状態にある限りにおいて、一定の条件下にて、ステアリングから手を離しての走行が可能となる。

先進安全機能ドライビング・アシスト・プロフェッショナル

高性能カメラ&レーダー、および、高性能プロセッサーによって、より精度と正確性が向上した、最先端の先進安全機能ドライビング・アシスト・プロフェッショナルを標準装備している。

アクティブ・クルーズ・コントロール(ストップ&ゴー機能付)、レーン・チェンジ・ウォーニング(車線変更警告システム)およびレーン・ディパーチャー・ウォーニング(車線逸脱警告システム)、衝突回避・被害軽減ブレーキ(事故回避ステアリング付)、クロス・トラフィック・ウォーニング、ペダル踏み間違い急発進抑制機能を、標準装備としている。

さらに標準装備となるパーキング・アシスタント・プラスには、車両の周りの状況が確認できるサラウンド・ビュー機能、並列および縦列駐車を容易にするパーキング・アシスト機能に加え、車両が時速35km以下で直前に前進したルートを最大50mまでを記憶し、その同じルートをバックで正確に戻ることが可能となるリバース・アシスト機能が採用されている。

車両全方向に対応したドライブ・レコーダー

新型MINI Countrymanには、車載カメラを使用した前後左右記録可能なドライブ・レコーダーを標準装備している。後付けのドライブ・レコーダーと異なり、車両後方の映像もウィンドウ越しではなく直接撮影するので、あおり運転等の危険運転車両と遭遇した際に、車両のナンバーも鮮明に記録すると同時に、サイドのカメラで幅寄せの映像記録にも対応する。

インテリジェント・パーソナル・アシスタント

AI技術を活用することで、音声会話だけで車両の操作、情報へのアクセスが可能となる最新の機能。今までの音声入力と異なり、より自然な会話に近い言葉で、ドライバーの指示や質問を理解し、適切な機能やサービスを起動可能にする他、使用頻度に応じてドライバーの好みを学習し、長く乗り続けるほどドライブにおける真のパートナーとしての役割を担うことが可能となる。

「Hey MINI(ヘイ・ミニ)」と呼びかけるか、ステアリング・ホイールのトーク・ボタンを押すことで、インテリジェント・パーソナル・アシスタントが起動し、ナビゲーション、電話、ラジオ、空調管理など、主要な機能を操作することが可能となる。また音声操作によるコミュニケーションは、円型有機 EL センター・ディスプレイ上に、グラフィック、テキスト、アバターからなるアニメーションの形で表示される。

主な車両諸元
🔳MINI Countryman C 全長 4,445mm、全幅 1,845mm、全高 1,660mm、ホイールベース 2,690mm、排気量 1,498cc、直列 3 気 筒ガソリン・エンジン、、最高出力 115kW/5,000rpm、最大トルク 230Nm/1,500-4,600rpm。
🔳MINI Countryman D 全長 4,445mm、全幅 1,845mm、全高 1,660mm、ホイールベース 2,690mm、排気量 1,995cc、直列 4 気 筒ディーゼル・エンジン、最高出力 110kW/4,000rpm、最大トルク 360Nm/1,500-2,500rpm。
🔳MINI Countryman S ALL4 全長 4,445mm、全幅 1,845mm、全高 1,660mm、ホイールベース 2,690mm、排気量 1,998cc、直列 4 気 筒ガソリン・エンジン、最高出力 150kW/5,000rpm、最大トルク 300Nm/1,450-4,500rpm。
🔳MINI John Cooper Works Countryman 全長 4,445mm、全幅 1,845mm、全高 1,645mm、ホイールベース 2,690mm、排気量 1,998cc、直列 4 気 筒ガソリン・エンジン、最高出力 233kW/5,750rpm、最大トルク 400Nm/2,000-4,500rpm。

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