【マセラティ】クアトロポルテがラインアップを拡大 V6ツインターボ搭載の「クアトロポルテ S」、「クアトロポルテ S Q4」を発売

2013年7月25日、マセラティ・ジャパンは、E/Fセグメント、つまりプレステージクラスのフラッグシップGTモデル「クアトロポルテ」のラインアップに加わるニューモデル「クアトロポルテ S」とマセラティ史上初のAWDモデル「クアトロポルテ S Q4」を発表した。この2モデルは燃費と環境性能に優れ、低価格化を実現した3.0 L・V6 ツインターボ・エンジンを搭載している。

「クアトロポルテ S」、「クアトロポルテ S Q4」の両モデルに搭載される新設計のV6エンジンは、マセラティ社の「マセラティ・パワートレイン」が設計し、提携関係にあるマラネロのフェラーリ工場が生産する。V8ツインターボ・エンジンですでに定評のある可変バルブタイミングシステム、直噴など最新テクノロジーを採用し、最高出力は410ps/5500rpm を発揮する。1750~5000rpmという広い回転域で550Nmのトルクを生み出し、リッター当たりトルクは183NmとV8 を上回る。また0-100km/h 加速と最高速度は「S」が5.1 秒、285km/h、「S Q4」は4.9 秒、283km/h を達成。優れた動力性能を実現している。

S Q4に搭載されるV6ツインターボエンジン+フロントデフと、トランスファーを装備した8速AT

「S Q4」に採用されたQ4 AWDシステムは、トランスファーケース内の電子制御式マルチプレート湿式クラッチを採用。通常走行時には前輪がフリーに回転し、よりトラクションが必要となった場合に前輪にも0.15秒以内という瞬時に駆動力を伝達し、前輪にトルク配分を行なう。必要な時だけ前輪を駆動する形式のため燃費も抑制。必要な場合にトルクを前後のトルク配分を0:100から50:50とすることも可能。どんな状況でも優れたグランドツーリング性能をフルに発揮することができる。

トランスミッションは、ZF社と共同開発したAT8-HP70型8速ATを標準装備。先代「クアトロポルテ」の6速ATよりもシフトスピードが速く、燃費が優れている。シフトモードは、5種類がプログラムされ、スポーツモードではマセラティ独特のエキゾーストサウンドを奏でる。また燃費とエミッション、ノイズを低減するI.C.E.(Increased Control and Efficiency)モードも導入している。

ボディは高剛性で卓越した強度を誇るスチール製のセイフティセルを使用し、最高の強度と軽量化を達成。「S」の車重はV8 ツインターボモデルよりも40kg軽い1860kg、AWDモデルの「S Q4」は「S」より60kg重い1920kg。両モデルともに前後重量配分は、50:50としている。

エクステリアは、マセラティ独自のロングノーズのエンジンスペースと広いキャビンを融合させ、ふくらみのある縦型バーにトライデントをあしらった伝統のグリルなども含め、ダイナミックかつ優雅な曲面によりスポーティさとエレガントさを調和させている。広々としたリヤスペースを備えたインテリアは、車載装備を簡単に操作できるマセラティ・タッチ・コントロール(MTC)を搭載するなど、洗練のデザインと高度なテクノロジー、時代を越えたスポーティなキャラクターを融合させている。ボディの全長は5270mm、ホイールベース3170mmの堂々たるサイズで、プレステージカーというにふさわしい。

最高級素材を駆使して作り込んだインテリア

なおこの2モデルの追加により「クアトロポルテ」は、すでに好調なセールスを記録しているV8ツインターボ・エンジンモデル「クアトロポルテGT S」と合わせて、3モデルのラインアップとなった。このV6モデルのデリバリー開始は2013年9月下旬を予定しているという。

マセラティ クアトロポルテ S/ S Q4諸元表

 

 

マセラティ・ジャパン公式サイト

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