マセラティは2024年2月29日、モデナでクーペモデルの「グラントゥーリズモ」をベースとした4シーターオープントップのグランドツアラー「グランカブリオ」を発表した。
グランカブリオは100%イタリア製の比類のないグランドツアラーだ。初代グランカブリオは1959年のジュネーブモーターショーで発表されたマセラティ初のロードゴーイングスポーツカー「3500GT」のコンバーチブルモデルの系譜を受け継ぐモデルであった。
新型グランカブリオは、グラントゥーリズモから派生したモデルで、ラグジュアリーさ、優れたコンフォート性とドライビングパフォーマンスといったすべての魅力を兼ね備えている。
グランカブリオはトロフェオ仕様が設定されており、搭載されるのは3.0LのガソリンV6ツインターボのネットゥーノ・エンジンで、最高出力は542psを発生する。史上最もパワフルなネットゥーノ・エンジンによる驚異的なパフォーマンスと、オープンエアのドライビングエクスペリエンスがこのグランドツアラーの個性となっている。
5色のカラーバリエーションから選択可能な電動格納式ソフトトップは、ファブリック製でインストルメントパネル中央に配置されたタッチスクリーンによって操作でき、50km/h以下であれば走行中でも開閉が可能だ。開閉に要する時間はわずか14秒で、ソフトトップを格納する際には、トランクスペースへの干渉を最小限に抑え、また4名の乗員のための十分なスペースを確保するよう設計されている。
オープンエアドライブ愛好家のために、フロントシートにはドライバーとパッセンジャーの首まわりを温める、3段階で温度調整が可能なネックウォーマーを標準装備。オプション装備のひとつであるウインドストッパーは、2名乗車時に使用可能で手動で折りたたむことができる。ウインドストッパーを使えばオープン時であっても車内での乱気流の発生を軽減し、車両のエアロダイナミクスを乱すことが抑制される。
マセラティのデザインとディテールへのこだわりは、最新のテクノロジーを装備し、高次元のインフォテインメントと運転支援システムを備え、妥協を許さない安全性とエンターテインメント性を実現。 グランカブリオは美的アプローチと機能性の最適なバランスがハイレベルに両立されている。
グラントゥーリズモと並行して開発されたこの新型グランカブリオは、高い効率性と、時を経てもそのアイデンティティに忠実であり続ける美的な間隔を融合させている。クラス最高のメカニズムと最新技術を装備するだけでなく、高級感のあるインテリアはイタリアンメーカーの特徴である職人技が集約し、現代的なラグジュアリーを実現している。