マセラティ 二代目の新型グラントゥーリズモを発表

マセラティ ジャパンは2023年11月21日、新型スーパースポーツクーペ「グラントゥーリズモ」の日本披露を行なった。新型グラントゥーリズモは12月から順次デリバリーが開始される。

マセラティのアジアパシフィック代表兼ジャパンの木村隆之社長
「マセラティはグラントゥーリズモに限らず全てのモデルにおいて、長距離を快適に移動するグランドツーリングを軸に、レース由来のスポーティーさとイタリアンラグジュアリーを兼ねそろえたクルマを作っています。その中でも、グラントゥーリズモは名前のとおり、まさにマセラティのクルマ作りの概念を象徴するアイコンです。今回そのアイコンが積み上げてきた75 年にもわたる歴史を紹介するとともに、未来を示す特別展示ができたことを嬉しく思います。新型グラントゥーリズモはマセラティの伝統を継承しながら、最新のデジタルフィーチャ—やエンジニアリングを取り入れた傑作であり、これを機に多くの日本のお客様にも御覧いただけることを楽しみにしています」と発表会で語った。

グラントゥーリズモはマセラティのDNAを体現するエレガントでラグジュアリーなスポーツクーペであり、今回発表されたニューモデルはグラントゥーリズモとしては第2世代となる。グラントゥーリズモの源流は1947年にグランドツアラーとして登場した「A6 1500」で、その後は2007年から2019年まで「M145」型として発売され、今回のニューモデル「M189」は2代目となる。

なお、グレードは「モデナ」、「トロフェオ」、そして今後導入されるEV「フォルゴーレ」という3機種となっている。

エクステリアは、「MC20」と同様に新世代のフロント・デザインを採用し、ロングノーズを強調するボンネット、アスリートの筋肉のようなダイナミックな前後フェンダーなど、スポーツクーペとしての美しさを強調している。

ボディサイドは、4シーターでありながらリヤ席の存在を感じさせない美しいクーペ・デザインになっている。ボディサイズは全長4965mm、全幅1955mm、全高1410mm、ホイールベース2930mm。

インテリアはレザーやウッドなど高品質な厳選された天然素材とカーボン、さらに再生可能な素材を組み合わせ、ラグジュアリーな仕上げとなっている。インスツルメントパネルは上下2段式のスクリーンを装備し、最新のインフォテインメントシステム「マセラティ・インテリジェント・アシスタント」を採用。インスツルメントパネル中央の時計もデジタル化され、表示面のデザインや表示項目が選択できるようになっている。

パワートレインは、3.0LのV6ネットゥーノ・ターボ・エンジンを搭載。「モデナ」は最高出力490ps、「トロフェオ」は550psを発生する。「モデナ」の最高速度は302km/h、0-100km/h加速は3.9秒。「トロフェオ」の最高速度は320km/h、0-100km/hは3.5秒としてスーパースポーツカーにふさわしい動力性能を備えている。

また今後導入予定のEV モデル「フォルゴーレ」は、容量92.5kWhのバッテリーと組み合わせた電動パワートレインを搭載している。永久磁石モーターを3基搭載し760psというハイパワーを発生する。

なお、今回の発表会では、グラントゥーリズモのヘリテージモデルと特別モデルが公開されている。新型グラントゥーリズモの「75th アニバーサリー エディション (75th Anniversary Edition)」が日本初公開されたほか、国際的なデザインの祭典「ミラノデザインウィーク 2023」 期間中に公開された2台のワンオフモデルも特別に展示された。

このワンオフモデルは、マセラティのカスタマイズプログラム「フォーリセリエ」により製作され、1台は歴代のグラントゥーリズモのクラフトマンシップを称える「グラントゥーリズモ プリズマ」、もう1台は「グラントゥーリズモ ウロボロス」で、ファッション・コンセプターの藤原ヒロシ氏がマセラティ初のEVモデル「グラントゥーリズモ フォルゴーレ」をイメージしたバーチャル・モデルだ。

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COTY
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