マセラティのワンメイクシリーズ「2015トロフェオワールドシリーズ」は、12月10日・11日のアブダビでの最終戦をもって6シーズンにおよぶ戦いが終了した。
2016年シーズンは、グラントゥーリズモMCがサーキットに復帰し、プライベートチームとしてGT4ワールドシリーズに参戦する。
すでに10チーム・20台以上のマセラティ車両の参戦が確定。車両は納車済みで、各チームが新たなカテゴリーのレギュレーションに適合すべく調整を進めている。
GTインターナショナルカテゴリーのエントリーレベルへの復帰は2009年の欧州GT4選手権デビュー以来で、これは2015年にロード・アメリカ、ラグナ・セカおよびミサノで行なったテストレースでの好成績を受けての決定となる。2016年マセラティは米国のピレリ・ワールドチャレンジおよび欧州GT4選手権の2シリーズにも挑戦する。
GT4ホモロゲーションに適合するために必要な改造は、主にエンジンと空力関連となる。このモデルの4.7Lエンジン、パドルシフトを装備した電子制御式トランスミッションおよび車両重量1410kgといった主要諸元に変更はない。
エアスクープにエアリストリクターが取り付けられるため、最高出力は488psから430psに抑えられるが、新設計のリヤスポイラーと変更されたディフューザーによって、他のGT4車両に対抗できるパフォーマンスを確保している。
グラントゥーリズモMCの最終セッティングは、GT4 SROホモロゲーションが決定するチャンピオンシップ前の公式BoPテストで行なわれる。
マセラティは、メインシリーズに参戦するチームに、マセラティトロフェオで蓄積した6年間の経験とノウハウのすべてを活用したテクニカルサポートと部品を供給する。
マセラティのモータースポーツセールス&マーケティング担当マネージャーであるロベルト・ボッツィは「ピレリ・ワールドチャレンジ選手権と、改正された欧州GT4選手権は、マセラティ自身はもちろん、品格と歴史に彩られたマセラティでレースに参戦しようというすべてのチーム、およびクライアントにとって絶好の機会となります。最高峰の闘いを競い合うプロフェッショナルなシリーズです」と語った。