2014年7月22日、マセラティ・ジャパンは同社の創業100周年を記念し、マセラティ・ブランドのスポーツスピリットをより深く追及した特別仕様車、マセラティ史上最速となる4シータークーペモデル「グラントゥーリズモ MC ストラダーレ」と4シーターオープントップの「グランカブリオ MC 」のセンテニアル・スペシャル・エディションを発表した。
マセラティの100周年記念イベントはイタリア本国でも盛大に開催されているが、日本では7月22日夜に東京・港区の増上寺を舞台に発表会を兼ねたイベントが開催された。夜7時30分に背景の東京タワーはマセラティのコーポレートカラーであるブルーに彩られ、100周年を意味する「100」の文字が点灯してイベントを盛り上げた。
このイベントは100周年記念の前夜祭にあたり、23日から日本におけるメインイベントが幕を開ける。テーマは100周年記念リレー「マセラティ百年道中」で、マセラティオーナーのクルマ10台が増上寺から浜松を経て、京都の清水寺に向かう。このイベントは東海道五十三次と、江戸初期から幕末まで続いた「お茶壷道中」(宇治茶を将軍家に献上する道中行列)から着想を得たということだ。
リレーで運ばれるのはマセラティのロゴと100周年を刻んだ桐の茶箱、茶葉を収める壷で、マセラティ浜松ではこの茶壷に茶葉を詰めるセレモニーも行なわれる。そして24日の夜に京都・清水寺にこの茶壷を献納。その後は清水寺の舞台でオペラ「蝶々夫人」のハイライトを上演する。
指揮はボローニャ歌劇場フィルハーモニーで日本人初の芸術監督となった吉田裕史氏。一夜限りの世界遺産の美とイタリア文化が融合したコラボレーションが繰り広げられる。
今回発表された特別仕様車の両モデルは創業100周年目にあたる 2014年7月~2015年中旬の期間のみ生産され、デリバリー開始は2014年10月を予定している。なお、この100周年記念・特別仕様車の情報は既報。
この特別仕様車の2モデルのボディカラーは、特別な3層構造の塗装で仕上げた新色3種類を設定。イタリアの伝統的なモータースポーツを表現している「ロッソ・マグマ」、明るい内装色とのコンビネーションを楽しめる「ブルー・ インキオストロ」、1950年代に活躍したマセラティ・スポーツカーのグレーを現代的に解釈した「グリジオ・ピエトラ」の3色と、現在導入している4色 (ビアンコ・バードケージ、ネロ・カーボニオ、グリジオ・グラニート、ビアンコ・エルドラド)と合わせ7種類のカラー・バリエーションから注文できる。
ホイールは20インチMCデザイン・ホイールにホワイト/レッド/ブルーのアクセント入り、マットスモーク・フィニッシュ20インチ・トロフェオデザインホイールの4種類を設定。デザインに準じたセンテニアル・ロゴ入りホイール・キャップモ付属する専用設定だ。
インテリアも100周年記念モデルにふさわしく幅広い選択肢を用意し、ボディカラーそれぞれに合わせて専用のインテリア素材やカラー内装仕上げがコンビネーションされる。
「グラントゥーリズモ MC ストラダーレ センテニアル・スペシャル・エディション」は、「グラントゥーリズモ スポーツ」でデビューした高性能な460psの4.7L・V8型エンジンと、ロボタイズド6速MCシフトギアボックスが組み合わされ、最高速303km/hを実現。ブレンボ製カーボンセラミックブレーキも装備している。
車両本体価格は次の通り。
■ グラントゥーリズモ MC ストラダーレ・センテニアル・スペシャルエディション
2347万円(税込)
■マセラティ グランカブリオ MC センテニアル・スペシャルエディション
2424万円(税込)
イベントの行なわれた増上寺の境内には、オーナーが所有する貴重なマセラティの歴史的なモデルも展示された。