【マセラッティ・ジュネーブモーターショー2013】3.8L V8型ツインターボ搭載の「クワトロポルテV8」欧州初披露

史上最速のラグジュアリーセダン「クワトロポルテ V8」

 

マセラッティは2013年2月26日、ジュネーブショーで2013年モデルの「グラントゥーリズモ MC ストラダーレ」と、新型「クワトロポルテ」の2台を出展すると発表した。なお新型「クワトロポルテ」は1月に開催されたアメリカのデトロイトモーターショーで発表されているが、ヨーロッパでは今回のジュネーブが初披露となる。

ホイールベースは3171mmに延長され、室内の居住性も向上
シートは4座席タイプと5座席タイプを選択できる

6代目となる「クワトロポルテ」は、マセラッティのフラッグシップセダンとなる超高性能ラグジュアリー・スポーツセダンで、伝統あるマセラッティのDNAを現代風のデザインにより再定義し、エクステリアはイタリアン・エレガンスとシャープさ、ダイナミックさを融合させている。伝統のフロントグリル、3本のサイド・エアベンド、トライアングル形状のCピラー/6ライトなどを継承する一方で、ベルトラインを強調し、エレガントなエクステリアとしながらセダンとしての機能性を高めている。ドアはフレームレスで、たくましさや優美さを訴求する。ボディサイズは若干拡大され、ホイールベースも延長されたが、同時に100kgに及ぶ軽量化も果たしている。

インテリアは、機能性を現すシンプルさで統一され、その一方でハンドメイドされた本木目パネルや最高級の本革を使用したソフトで高品質なデザインを両立。またタッチスクリーン式ディスプレイ、調整式ペダル、リヤビューカメラ、15スピーカーと1280Wアンプを持つボワーズ&ウインルキンズ・オーディオ、WiFiなど最新の装備を備えている。

530ps/710Nmを発生する3.8L V8直噴ツインターボ・エンジン

マセラッティとフェラーリのエンジニアは新型クワトロポルテのために革新的なダウンサイジング・エンジンを共同開発した。この新世代の直噴エンジンはパワフルで、よりエキサイティングで、しかも環境性能に配慮している。

搭載されるエンジンは530ps/710Nmの3.8L・V8型ツインターボと410ps/550Nmの3.0L・V6型ツインターボの2種類だ。3.8L・V8型ツインターボエンジン搭載モデルは、0-100km/加速が4.7秒、最高速は307km/hに達する史上最速の4ドアセダンとなる。V6型エンジンは4WDシステム「Q4」を採用し、最高速は285km/h。このQ4は通常は後輪駆動で、必要なシーンで瞬時に前後輪に50:50の駆動トルクを配分するオンデマンド式だ。

トランスミッションはこれまでのZF製6速ATに代えて同じくZF製の最新型8速ATが採用されている。機械式油圧発生機構を持つスタート&ストップも装備し11%の燃費向上に貢献している。

ZF製の8速ATを採用
ZF社製の連続可変ダンパー(CDC)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

サスペンションはフロントがダブルウィッシュボーン、リヤがマルチリンク。前後の荷重配分はほぼ50:50で、伝統ともいえる卓越したハンドリングを生み出す。また、ダンパーはZF社製の電子制御・連続可変式(CDC)を装備している。

クワトロポルテ諸元表

 

2013年型 グラントゥーリズモ MC ストラダーレ。カーボン製ボンネットを採用

またマセラッティは、究極のラグジュアリー性とスポーツ性を両立させた4シータークーペの2013年モデル「グラントゥーリズモ MC ストラダーレ」を出展する。

デザインはトロフェオ選手権のレース仕様にインスピレーションを得て、精悍さ、たくましさを備え、ボンネットはカーボン製を採用。ホイールは20インチサイズ、ブレンボ製カーボンセラミック・ディスクブレーキを装備しているが、走る性能だけではなく最上級のラグジュアリーさやエレガントさ、快適さも兼ね備えていることは言うまでもない。

460psの4.7L・V8エンジンを搭載

エンジンは4.7LのV8型(460ps)を搭載し、トランスミッションは電子制御2ペダル式の6速MCスポーツシフトを採用している。このモデルの最高速は303km/hに達する。その一方で、燃費は従来モデルより大幅に改善しているという。

マセラッティ公式サイト
ZF公式サイト

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