エルシーアイは2015年11月10日、新型「エヴォーラ400」を発表し、全国の正規販売店を通じて販売を開始した。
エヴォーラ400は、ロータスの最上級かつロータス史上最強モデルと謳われ、従来のエヴォーラよりもさらに高性能なモデルに仕上がっている。
ミッドシップに搭載するエンジンは、エヴォーラ同様のトヨタ製3.5L・V型6気筒スーパーチャージャーの2GR-FE型。だが、スーパーチャージャーと水冷式インタークーラーを一新するとともに、エンジンマネージメントシステムもアップグレードした。その結果、最高出力は56psアップの406ps、最大トルクは10Nmアップの410Nmへとパワーアップを果たしている。
同時に、トランスミッションも改良。6速MTはクラッチディスクとフライホイールを刷新し、トルセン式LSDを標準装備した。また、6速ATはシフトフィーリングを改善している。
パワーアップにともないブレーキも強化されており、前後ともに2ピースのクロスドリルド・ブレーキディスクと4ポッドキャリパーを採用し、制動力をアップ。加えて、前19インチ/後20インチの軽量鍛造アルミホイールを装着。従来よりも3.3kgも軽量化されており、バネ下重量の軽減を図っている。
さらに、アルミ製シャーシーも改良が加えられるなど、じつに車両全体の3分の2の構造と装備を一新。その結果、22kgの軽量化を達成し、車両重量は1500kgを大幅に下回った。
そのほか、全長が27mm延長したエクステリアでは、前後バンパーを刷新するとともに、コンポジットリヤディフューザーの軽量化や新デザインのリヤウイングを装着。すべてはエアロダイナミクスを考慮した設計で、ダウンフォースを大幅に増強している。
一方、インテリアも大幅に改良。インパネまわりのレイアウトを一新したほか、すべてのシートを軽量化。また、サイドシルの幅と高さを狭く、低くしたことで乗降性を向上するとともに、新空調システムや初のエンジンスタートボタンの採用など装備面も改善され、快適性も高めている。
エンジンの出力&トルクの向上や徹底した軽量化、トランスミッションの改良、エアロダイナミクスの改善など、全面的に手が加えられたエヴォーラ400のパフォーマンスは、最高速度300km/h、0-100km/h加速4.2秒にまで向上し、まさにロータス史上最強モデルとなった。
■価格
エヴォーラ400(6速MT):1355万4000円
エヴォーラ400(6速AT):1406万1600円