2015年6月16日、ジャガー・ランドローバーは、スマートフォンで遠隔操作できる「レンジローバー・スポーツ」の研究車両を公開した。
これは未来の自動運転のための研究を行なう英国拠点の研究チームが開発を進めているもの。ドライバーは車外に出て、スマートフォンのアプリを用いてステアリングホイールやアクセル、ブレーキ、速度切り替えの操作ができるようになっている。
ドライバーは車両の横を歩きながら(遠隔操作時の最高速度は時速4マイル)、例えばオフロードの岩場で周囲や車両の下部を確認しながら難所をクリアすることができる。また市街地ではドアが開けられないほどの至近距離に他の車両が駐車している場合、車外からスマートフォンでドアが開く場所まで自身の車両を動かすなど、あらゆる使い方が想定されている。
この遠隔操作機能は、スマートキーを持ったドライバーが、車両から10mの範囲内にいて、スマートキーが検知できる状態に限り作動する。またドライバーがスマートキーの検知範囲外に移動したり、車両に近づきすぎた場合にはシステムが停止するようになっている。
ジャガー・ランドローバーでは今後さらなる研究を続け、実際にドライバーが車外に立ちクルマを動かす自動化技術を強化していくという。なおこの自動運転に関する取り組みは、同社のYouTubeチャンネルで視聴できる(https://youtu.be/QjJ2wKCMq5w)