ジャガー初のフルバッテリーEV「I-PACE」受注開始、AI学習機能を備えドライバーをサポート

ジャガー・ランドローバー・ジャパンは、ジャガー初のフルバッテリー電気自動車(BEV)となる、エレクトリック・パフォーマンスSUV「I-PACE(アイ ペイス)」の受注を2018年9月26日より、全国のジャガー・ランドローバー・ジャパン正規販売ディーラーネットワークにて開始した。「I-PACE(アイ・ペイス)」は、ジャガーが実用的なBEVをいち早く市場投入する欧州のプレミアム自動車メーカーとして、EV革命の最前線へと大きく飛躍させる重要なモデルとなるとしている。
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ジャガー フルバッテリー電気自動車 I-PACE

 

革新的なEVデザイン

「I-PACE」はスーパーカーのコンセプト・モデル「C-X75」からインスピレーションを得ており、SUVでありながらクーペのような流線型のシルエットをもち、短く低いボンネット、空力特性を強化したルーフ・デザインを備えている。フロントグリルの形状やジャガー独自の「ダブルJ」グラフィック・デザインを用いたマトリックスLEDヘッドライトなど、ひと目でジャガーとわかる要素を取り入れながらも、EVだからこそ実現できた新時代のキャブフォワード・デザインを作り上げられている。
 

エレクトリック・パフォーマンス

「I-PACE」は432パウチセルから成る最先端の90kWhリチウムイオン・バッテリーを搭載し、470kmという航続距離を実現(WLTPサイクル)。さらに、車軸と一体化させた軽量かつコンパクトなジャガー製永久磁石同期式電動モーターを前後輪にそれぞれ各1基ずつ配置し、アクスルを駆動させ、瞬時に4輪すべてに正確なトルクを配分。そのパフォーマンスは最高出力294kW/400PS、最大トルク696Nm、そして0-100km/h加速4.8秒を誇る。

また、「I-PACE」専用に車体の94%にアルミニウムを使用した堅牢かつ軽量なアルミニウム・アーキテクチャーを設計・採用。さらに、ボディ構造の一部としてフロントとリアにアルミニウム製のサブフレーム、その間にバッテリーフレームを可能な限り低い位置でレイアウトすることで、理想的な重量配分50:50と、ジャガー史上最も高いねじり剛性(36kNm/deg)を実現し、スポーツカーのようなパフォーマンスと安定した走り、快適な乗り心地を提供する。
 

エレクトリック・ライフ

最大7kWのAC普通充電と100kWのDC急速充電、そして日本市場向けには50kW CHAdeMO規格の急速充電に対応しており、自宅や高速道路のサービスエリアなどの公共設備で充電が可能だ。0%から80%までバッテリーを充電する際、DC急速充電(50kW)の場合は約85分、急速充電(100kW)の場合は約40分で充電できる。AC普通充電(7kW)の場合は、約10時間で同じく80%まで充電可能としている。

「I-PACE」では、バッテリー効率と航続距離を最大化するために、ヒートポンプ技術を活用して、バッテリーとエアコンの温度管理をしている。外気温が零度を下回る場合でも、高効率のヒートポンプを介してフロントからの排熱を回収し、1kWhの熱エネルギーを2.5kWhのバッテリー・エネルギーに変換してエアコンに活用し、バッテリー消費を抑える。さらに、充電中は自動でバッテリーの温度も最適化し、この電力はバッテリーからではなく接続中の充電ケーブルから給電するため、航続距離に影響を及ぼさない。
なお、摂氏マイナス40度の北極圏で過酷な走行テストを実施しており、氷点下の極限な状況にも対応するBEVであるとしている。
 

最新テクノロジー&コネクティビティ

「I-PACE」には最新のテクノロジーやコネクティビティを多数採用。そのひとつが、ジャガーとしては初めてAI学習機能を備えた「スマート・セッティング」だ。これは、リモートキーとスマートフォンのBluetoothを介して、近づいてくるドライバーを「I-PACE」が自動的に認識し、ドライバーの好みの設定を読み込み、車両に乗り込む時には、温度設定やインフォテインメント、シート位置等が自動的に調整されるというもので、これらの各設定は、時が経つとともに、時間、場所、天候、行動パターンに基づき、ドライバーに合わせてカスタマイズされていく。
さらに、ドライバーがスマートフォンを忘れて乗車すると、「インテリジェント・フォーン・リマインダー」がドライバーに教えたり、「プリディクティブ・コールリスト」が、電話の使用パターンを学習し、頻繁に電話をかける相手の連絡先を優先的に表示したりする。
 
メーカー希望小売価格は9,590,000円から13,120,000円(消費税込み)。
 

【I-PACE 概要】

●受注開始日:2018年9月26日(水)
●主な特徴および装備
・432パウチセルから成る90kWhリチウムイオン・バッテリーを搭載し470kmという航続距離を実現(WLTPサイクル)
・ドライブシャフトと一体化した軽量かつコンパクトな2つの永久磁石同期式電動モーター(最大効率97%)が合計最高出力294kW/400PS、最大トルク696Nm、0-100km/h加速4.8秒を実現。これはスーパーチャージャー搭載のV8エンジンに匹敵。
・最大7kWのAC普通充電と100kWのDC急速充電(日本では50kWの CHAdeMO規格)に対応。0%から80%までバッテリーを充電する際、100kWの場合は約40分、50kWの場合は約85分、7kWの場合は、約10時間で充電可能
・“high(高回生モード)”と“low(低回生モード)”の2段階の「シングルペダル・ドライビング」が可能。アクセル・ペダルから足を離すと回生ブレーキが作動し、ブレーキ・ペダルを踏み込むと、合計0.4Gものエネルギーを発電
・ヒートポンプ技術を活用し、バッテリー効率と航続距離を最大化に寄与。電源ケーブルと接続すると自動的にバッテリー温度を最適化し、さらにフロントからの排熱を回収し、1kWhの熱エネルギーを2.5kWhのバッテリー・エネルギーに変換してエアコンに活用、バッテリー消費を節約
・ジャガーの設計した前後の2つのモーターがフロントとリアのホイールをそれぞれ駆動する全輪駆動(AWD)システム。各モーターは路面状況に合わせて瞬時に4輪すべてに正確なトルクを配分
・車体の94%にアルミニウムを使用したボディ構造とバッテリーパックを底面にレイアウトして低重心にしたことにより、理想的な重量配分50:50と、ジャガー史上最も高いねじり剛性(36kNm/deg)を実現
・先進のダブルウィッシュボーン式フロント・サスペンション、インテグラル・リンク式リア・サスペンションを採用し、俊敏なハンドリングと卓越した乗り心地を提供
・乗降時、通常時、オフロード走行時で3段階調整ができるエアサスペンション(オプション)。通常90mmから乗降時には-40mm、オフロード走行時には+50mmとなり、さらに65mph(105km/h)以上で巡航時には車高を自動的に10mm下げて空気抵抗を低減
・BEVでありながら渡河水深は500mm
・スーパーカーのコンセプト・モデル「C-X75」をモチーフにし、BEVだからこそ実現できた新時代のキャブフォワード・デザイン
・ボディ形状のほか、必要に応じて開閉し冷却と空力のバランスを最適化する、フロントバンパー開口部のアクティブ・ベーン、格納式のフラッシュ・ドアハンドルなどにより、空気抵抗係数(Cd値)は0.29を実現
・サンブラインドがなくても室内温度を快適に保つ最新技術と特殊コーティングを採用したパノラミックサンルーフ(オプション)
・弧を描くルーフラインのエクステリアでありながら、ヘッドルーム(フロント:1,013mm、リア:968mm )、レッグルーム(フロント:1,040mm、リア:890mm)を確保し広々とした室内空間
・センターアームレスト下(10.5リットル)、ラゲッジスペース(656リットルから最大1,453リットル)、リアシート下のタブレットやラップトップの収納スペース、フロントに設置したフルート(27リットル)など、豊富な収納スペースを確保したパッケージング
・10インチと5インチの高解像度デュアルタッチスクリーンで構成される最新インフォテインメント・システム「Touch Pro Duo」をジャガー初採用
・ジャガー・ランドローバーとしては初めてApple CarPlay(R)、Android Auto(TM)を標準装備
・ジャガー初のAI学習機能を備えた「スマート・セッティング」を採用。リモートキーとスマートフォンのBluetoothを介して、ドライバーを認識し、ドライバーの好みに応じて設定を自動調整。時間、場所、天候、行動パターンに基づき、ドライバーに合わせてカスタマイズ
・走行中(0-180km/h)、カメラとレーダーが連動して前方の車両とレーンをモニターして車両をレーン中央に維持しながら、前方の車両に応じて速度を自動で調整するステアリングアシスト付きアダプティブ・クルーズコントロールを初搭載
・緊急ブレーキ、エマージェンシーブレーキアシスト(EBA)、クルーズコントロール、スピードリミッター、ドライバーコンディションモニター、レーンキープアシストなどの豊富なドライバー支援システム
・主要データ(速度、ギアポジション、ナビゲーションの指示やオフロード情報など)をフロントガラス上に表示するヘッド・アップ・ディスプレイ(HUD)
・ウェアラブル技術を活用したウォータープルーフ仕様・耐衝撃のリストバンド型アクティビティキー
・車両登録日から5年間、走行距離無制限の新車保証、車両登録日から8年以内または走行距離が16万km以内(いずれか先に到達した時点まで)で、かつバッテリー容量が70%を下回った場合を対象にバッテリー保証を付帯し、安心したEVライフを提供
・デザインチームが設計の段階から開発に携わった純正アクセサリーは約70アイテムをラインアップ。お客様のライフスタイルや好みに合わせて「カーボンファイバー」、「ビジネス」、「ツーリング」、「ペット」の4つのセレクションも用意
 

【エクステリアカラー(全12色)】

フォトンレッド(※)、ユーロンホワイト、フジホワイト、シージアムブルー、サントリーニブラック、ナルヴィックブラック、コリスグレー、ボラスコグレー、インダスシルバー、ファラロンパールブラック、フィレンツェレッド、シリコンシルバー
※I-PACE FIRST EDITION限定色
 

【ラインアップおよびメーカー希望小売価格(消費税8%込み)】

・I-PACE S:9,590,000円
・I-PACE SE:10,640,000円
・I-PACE HSE:11,620,000円
・I-PACE FIRST EDITION:13,120,000円
※保険料、消費税を除く税金、登録に伴う費用、付属品、リサイクル料金は含みません
 
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