ジャガーは2023年10月13日、エンジン搭載スポーツカー「F-タイプ」の生産を2024年モデルで終了するにあたり、限定モデル「F-タイプ ZP エディション」を発表した。
1960年代を象徴する伝説の「E-タイプ」の2台のレーシングカーにインスピレーションを得た「F-タイプ ZP エディション」は世界でわずか150台限定で、ジャガーがデザインした最後の内燃エンジン搭載スポーツカーという希少モデルだ。
最高出力575ps/最大トルク700Nmを発生するV型8気筒スーパーチャージド・ガソリンエンジンを搭載し、SVビスポークのパーソナライゼーション・エキスパートが熟練のハンドメイドでインテリア、エクステリアのカラーを特別に厳選したモデル。クーペとコンバーチブルの2仕様で合計150台生産される。日本にはクーペのみ、2色合計で12台が導入される。
「F-タイプ ZP エディション」は既存モデルにはないジャガー・クラシック用の2種類のボディカラーが設定され、ひとつは、1961年の発売直後にレースに参戦し初勝利を挙げた「E-タイプ プロジェクト ZP」を想起させるオウルトンブルー・グロスペイントに。そしてマーズレッドとエボニーのデュオトーン・レザー仕上げのインテリアになっている。
もうひとつはクリスタルグレイ・グロスペイントに、ネイビーブルーとエボニーのデュオトーン・レザーのインテリアを組み合わせている。
どちらの仕様も、ドアには手作業によるポーセリン・ホワイトグロスのレーシングスタイル・ラウンデル(ゼッケンベース)を配し、そして同じくポーセリン・ホワイトグロスのフロントグリル・サラウンドを採用している。
「ZP エディション」のフェンダーバッジや20インチ鍛造アロイホイール、「F-タイプ ZP エディション」の文字列を配したトレッドプレートとダッシュボードなどを装備している。さらに、‘ONE OF 150’と刻印されたSVビスポークのコミッショニングプレートも装着されている。
もちろん最新のインテリジェント・ドライブライン・ダイナミクス(IDD)テクノロジーを備えた4輪駆動システムにより、あらゆる路面と天候において卓越したパフォーマンスを発揮する。0-100km/h加速はわずか3.5秒で、最高速度は299km/h。
価格
F-タイプ ZP エディション(オウルトンブルーカラー:6台 クリスタルグレイカラー:6台):2363万円(車両本体価格)