ジャガー・ランドローバー・クラシックは2017年9月8日、ジャガーを代表するスポーツカーである「E-TYPE」電動パワーユニットを組み合わせた「E-TYPE ZERO」を製作し、ジャガー・ランドローバーがロンドンで初開催する「Tech Fest 2017」(現地時間9月8日から一般公開)で初公開した。
このE-TYPE ZEROは、特別に開発した出力220kWの電動パワートレーンを搭載していて、その電動パワートレーンは、XKエンジンとまったく同じ場所に配置できるよう開発され、電動モーター(および減速ギア)もバッテリー・パックの真後ろに置き、「E-TYPE」のギアボックスと同じ場所になるようレイアウトされている。さらにバッテリーパックは、オリジナルの「E-TYPE」に使用していた6気筒のXKエンジンと同じ寸法で、かつ重量もほぼ同じ、というもの。総重量はオリジナルの「E-TYPE」よりも46kg軽くなっている。それによって前後重量配分は変わらず、オリジナルの「E-TYPE」のような走りとハンドリング、乗り心地、ブレーキングが体験でき、0-100km/h(62mph)加速は5.5秒と、オリジナルの「E-TYPE Series 1」と比較して約1秒も速くなっている。
40kWhのバッテリーは、270km(約170マイル)という走行距離を可能としている。充電時間は電源に応じて通常6〜7時間とのことだ。
ジャガー・ランドローバー・クラシック ディレクター ティム・ハニング氏
「新しい電動パワートレーンを既存の『E-TYPE』の構造に統合させているので、オリジナルのエンジンをいつでも取り付け直すことができます。このことは、ジャガーのDNAを忠実に継承し続けることができ、当社にとってとても重要なことだと捉えています。このテクノロジーを用いて、XKエンジン搭載のクラシック・ジャガーを生まれ変わらせることができるのです」