ジャガー ランドローバー マグナ・シュタイヤー社に生産委託する契約を結ぶ

ジャガー・ランドローバー社 マグナ・シュタイヤー

2015年7月2日、ジャガーランドローバー社はマグナ・インターナショナル社の事業部門、マグナ・シュタイヤー社と製造契約を締結したと発表した。今後、オーストリアのグラーツにあるマグナ・シュタイヤー社でジャガー・ランドローバーの新型モデルが製造されることになる。

イギリス内にあるジャガー・ランドローバーの3工場はすでに計画に沿って製造しているが、今回のマグナ・シュタイヤー社との提携により、将来的にジャガー・ランドローバーのさらなる成長を支える増産が可能になるわけだ。

ジャガー・ランドローバー社のCEO 、ラルフ・スペッツ博士は「当社は、これからもイギリスでデザイン、エンジニアリング、製造能力の中心であり続けます。今回のようなパートナーシップは、イギリスにおける当社の事業とエンジニアリングを補完するものになります。このパートナーシップは世界における当社の存在感をより強固なものにするための一歩です。ジャガー・ランドローバーに対してこれまで以上の革新的な車両を求める声が高まっている中で、今回の契約締結は、当社の定評あるモデルラインアップを一層拡充させることを可能にしました」と語っている。

ジャガー・ランドローバー社は過去5年間で販売台数を46万2000台に、従業員数も3万5000人へとそれぞれ倍増させ、新製品の開発や設備に100億ポンド(約1兆9100 億円)以上を投入してきた。イギリス国内のキャッスル・ブロムウィッチ、ヘイルウッド、ソリハルにある製造工場に多大な投資を行ない、ジャガー「XE」、「F タイプ」、ランドローバーの「レンジローバー・イヴォーク」、「ディスカバリー・スポーツ」を含む10種を生産している。

またジャガー・ランドローバー社はイギリス以外に生産工場2カ所、インドにノックダウン組み立て工場が1カ所ある。中国の合弁企業である奇瑞ジャガー・ランドローバーでは、レンジローバー・イヴォークを製造。全額出資した国外の工場であるブラジル製造工場は2016年初めに操業を開始する計画で、「ディスカバリー・スポーツ」を製造する。2011年から稼働しているインド工場では、現在はレンジローバー・イヴォーク、XF、XJの組み立てを行なっている。

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マグナ・シュタイヤー社は自動車開発・製造に関して100年以上の歴史を誇り、卓越した専門技術を持ち、これまでグローバルで展開する数多くの自動車メーカーの受託生産を担ってきた。メルセデスベンツ「Gクラス」、「AMG SLS GT」、BMW「X3」、クライスラーグループのジープ「グランドチェロキー」からBMW MINI「クロスオーバー」、MINI「ペースマン」の受託生産や、各車用のコンバーチブル・ルーフの開発・生産などで知られている。

なおマグナ・シュタイヤーの親会社のマグナ・インターナショナルは世界29カ国に316カ所の製造工場、84カ所の製品開発、エンジニアリングセンターを持つ世界有数の自動車部品メーカーで、従業員数は約13万3000名。マグナ・シュタイヤーは、マグナ・グループ傘下になる前はシュタイヤー・ダイムラー・プフ社で、歴史の長い重工業・軍需産業として知られている。

 

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