ジャガー・ランドローバーは全モデルのEV化にむけてスロバキア工場でもEV生産開始

ジャガー・ランドローバーは2023年11月2日、2030年までに9車種の新しい電気自動車を投入するという「REIMAGINE」戦略を決定しており、その一環として、スロバキア共和国ニトラ市にある最先端EV工場で生産が開始する計画であることを発表した。

現在のニトラ工場

スロバキアのニトラ工場は2018年10月に操業し2023年で5周年を迎えるが、これまでに36万5000台以上の「デフェンダー」と「ディスカバリー」を生産してきている。

ニトラ工場は最新鋭で、2020年代末までにEVを生産開始することになる。ジャガー・ランドローバー社は、13億ユーロを投資してニトラの工場を立ち上げ、高度にデジタル化・自動化された工場として、従来のシステムよりも輸送時間を30%短縮したKUKA社のパルス・キャリアシステムをヨーロッパで初めて採用している。またジャガー・ランドローバー社は、ニトラ工場に係る新しいテクノロジー、土地、建物、ソフトウェアにさらに6000万ユーロを投資している。

2039年までに排出ガス実質ゼロを達成するために、5年間で150億ポンドの投資を計画。この計画には、ラグジュアリー・ブランドである「レンジローバー」、「ディフェンダー」、「ディスカバリー」、「ジャガー」の電動化に加え、2030年までに9車種の新しいEVを発売することも含まれている。

なお、イギリスにあるヘイルウッド工場は、同社初のEV専用工場となり、ソリハル工場は「レンジローバー」、「レンジローバースポーツ」、「ジャガー」のEVモデルを生産する。

ウルヴァーハンプトンのエンジン・マニュファクチャリング・センターは電気駆動ドライブユニット(EDU)を製造し、キャッスルブロムウィッチはEV用ボディパネルの製造工場に改装されることになる。さらに、電気駆動ドライブユニットを社内で開発するため、英国コベントリーのホイットリーに2億5000万ポンドを投資して新しい「Future Energy Lab(フューチャー・エナジー・ラボ)」を開設するなど、全モデルのEV化に向けて計画は進行している。

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COTY
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