ジャガー・ランドローバー 次世代の都市型コンパクト・モビリティを開発

ジャガー・ランドローバー社は2020年2月18日、「ディスティネーション・ゼロ」にための取り組みの一環として開発した新型コンセプトカー「プロジェクト・ヴェクター」を発表した。このコンセプトカーは、自動化、電動化、コネクテッドの未来に向けた都市型MaaSモビリティを提案したモデルだ。

モビリティ概要

ジャガー・ランドローバーは、社会をより安全で健康に、そして環境をよりクリーンにするという「ディスティネーション・ゼロ」のミッションを掲げ、イノベーションにより、自社の施設・設備、製品、そしてサービスを「排出ガス・ゼロ」、「事故ゼロ」、「渋滞ゼロ」とする未来を目指している。

この目標を達成するためのステップとして開発されたのが、新型コンセプト車両「プロジェクト・ヴェクター」だ。MaaSのための先進的、フレキシブル、マルチユースな自動運転にも対応できる電気自動車としている。

「プロジェクト・ヴェクター」は、都市部での仕様を想定し、全長は4.0mという小型のフレキシブル・モビリティで、バッテリーやドライブトレーンのコンポーネントがすべてフラットなフロアにまとめられている。

そのため、シート配置を組み替えることで、プライベート用にもシェア用にも、さらには宅配などの商用にも活用できる革新的なインテリア、キャビンとなっている。

なおこのプロジェクトの開発はウォーリック大学内の「ナショナル・オートモーティブ・イノベーション・センター」を拠点として行なわれている。

プロジェクト・ディレクターのティム・レバートン博士は、「都市化とデジタル化というメガトレンドに、コネクテッド・アーバン・モビリティ・システムは必要不可欠です。シェアリングカーと自家用車は互いに空間を分かち合い、公共トランジット・ネットワークに接続され、オンデマンドかつ自律的な移動が可能となるでしょう。この複雑なタスクをスムーズに達成するには、車両、インフラ、およびデジタル世界全体でパートナーと協働することが必要になります」

さらに、「技術とエンジニアリングの力で、ジャガー・ランドローバーはイノベーターに向けて、高機能なアーバン・モビリティ・サービスを構築し、日々の生活にシームレスに統合するまたとない機会を提供することができます。未来の都市交通は、公共交通機関のほか、自家用車、シェアリングカー、タクシー、オンデマンド・サービスで構成されることになるでしょう。このコンセプトカーは、アーバン・モビリティ・ネットワークの中で、さまざまな目的に適合できる柔軟なクルマとして活躍することを提案しています」と語っている。

なおこのクルマは、未来のモビリティの実証実験として、コベントリー市議会やウェストミッドランズ局と協力して、2021年後半からコベントリー市の公道で、モビリティサービスの実施を計画している。

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COTY
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