ジャガー・ランドローバー スロバキアに製造工場新設を決定!

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ジャガー・ランドローバーは2015年12月11日、英国の自動車メーカーとして初めて、スロバキア共和国に製造工場を建設することを発表した。本発表は西スロバキアのニトラ市での製造工場新設に向けて、ジャガー・ランドローバー最高経営責任者(CEO)のラルフ・スペッツ博士と、スロバキア共和国のロベルト・フィツォ首相の間で合意され、正式決定したことを受けてのものだ。

スペッツ博士は、「本日はスロバキア共和国をジャガー・ランドローバーのファミリーに迎えることができ、大変嬉しく思います。スロバキアの自動車産業は品質が高く定評があり、産業全体の43%を占めています。近隣には300以上のサプライヤーが存在し、非常に優れた物流インフラが整備されています。これが理想的な立地だと決断した理由です」と述べた。

さらなる軽量化を実現する車両を提供するために、スロバキアの新工場ではアルミニウム製のジャガーやランドローバーの新型シリーズを製造予定だ。第1号車のラインオフ予定は2018年後半。新工場の初年度の生産能力は15万台を見込んでいて、工場建設は2016年に開始する。ちなみにこの新工場には約10億ポンド(約1830億円)の投資をし、約2800人の新たな雇用を想定しているとのことだ。

フィツォ首相は「スロバキア共和国がジャガー・ランドローバーの工場を新設する場所として選ばれ、とても光栄に思います。今回の決定は、安定的で強固なビジネス環境を備えた共和国が魅力的な投資対象であることを示しています。スロバキアのクラフトマンシップと英国のエンジニアリングの組み合わせは、期待に応えることができるでしょう」と述べた。

ジャガー・ランドローバーはここ数年、グローバル規模で製造工場を拡張している。中国では新しいジョイントベンチャーを立ち上げ、2014年末にはブラジルで工場建設に着手。世界各地に工場を新設することでジャガー・ランドローバーは通貨変動のリスクを軽減し、グローバルな競争力を持ったビジネス展開を目指している。

また一方で、英国のキャッスル・ブロムウィッチ、ヘイルウッドとソリハルにある製造拠点にも多大な投資を行ない、ジャガー「XE」、「XF」、「F-PACE」、ランドローバー「レンジローバー・イヴォーク・コンバーチブル」、「ディスカバリー・スポーツ」などの新型モデルを市場投入している。

またホイットリーにあるアドバンスト・エンジニアリング&デザイン・センターの拡張を予定しているほか、ウォーリック大学内のナショナル・オートモーティブ・イノベーション・センターへの投資も計画している。

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